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2004Racing Report

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Round2 スポーツランド菅生

脇阪寿一

2004フォーミュラ・ニッポン第2戦 予選

4月30日(金)、東京から車でFN第2戦が開催される仙台へ。
フリー走行は見ることができず、夜移動だったのが残念。。。さらに・・・GWの始まりとあって都内から既に大渋滞。いつも空いているイメージの強い東北道が、仙台までずっと法定速度以内で走行するくらい(当たり前?)。結局、ホテルに着いたのは夜中の1時半で眠気を通り越したナチュラルハイ状態でレースウィークが始まりました。

5月1日(土)。
新緑のまぶしい季節って書きたいところだけど、天候は曇りで気温は17℃、路面温度20℃とかなり東北のさすような寒さを体感する中、公式予選開始。
今回は予選1回目の10位までが予選2回目に挑戦できるというスペシャルステージが導入され、いつもと違う緊張感がピット内を包んでいました。 土曜日は朝のフリー走行もなく10:05〜いきなり予選1回目。髪をすっかり夏バージョンに衣替えした寿一さんが登場〜もう少し天気が良かったら・・・より目立っていたかも?(笑)

脇阪寿一開始後5分ほど経ちニュータイヤでコースイン。1周走り業界用語で“皮むき”が終わるとピットに戻りタイヤ交換。このタイヤはスペシャルステージ用のアタックタイヤらしい。
気温も路面温度も低いせいか、10分が過ぎても10台しかコースインしておらず、15分を過ぎてようやく予選らしく全車両がコースイン。
5周目で1分11秒441のタイムをマークしこの時点で2番手。
しかし、トップタイム10秒台が予測される今回は、これからって感じ。
6周目を終えピットイン、7周目を終えピットインとセッティングが決まらないのか、タイヤの空気圧やマシンを微調整、コックピットでデータを確認する姿も見られピットは大忙しでした。

脇阪寿一1時間の予選時間を40分が過ぎ、再びコースイン。
この時点で6番手でしたが、9、10、11と周回を重ねても思ったようにタイムが伸びず13周を終えピットイン。 前後のマシンバランスを調整し、ニュータイヤに交換しアタックタイミングを待っていました。 残り6分前。ピットをあとにし最後のアタックに賭けます。この直後次々に各マシンがタイムをのばす中、残り1分に後半トップを守っていた立川選手を抜いて、リチャード・ライアン選手が1分10秒862でトップタイム。しかし最後のアタックも寿一さんはタイムをのばすことが出来ず8番手でスペシャルステージへの権利を手にしました。ピットに戻ってくるなり苦笑い。
タイミングモニターを見つめ「危ないなぁ〜!!武士は?」とチームメイトの順位を確認し、土屋武士選手は9番手、片岡選手は11番手という結果に、再度苦笑い。
脇阪寿一「このままじゃタイム伸びへんわぁ〜」と叫びながらエンジニアとのミーティングへ向かう寿一さんでした。
スペシャルステージは10位から1台ずつのアタック。権利は得たものの厳しい戦いが強いられる第2戦の幕開けとなりました。

午前中からの寒さはより厳しくなって、「ストーブ〜!!!!!」って声があちこちで響く状態に。 特に寿一さんは極度の寒がり。車の中も32℃設定でガンガンに暖房をつけるのです。
気温は12℃、路面温度は19℃。冷たい風のせいで体感温度は10℃以下・・・って感じの激寒でした。トホホ・・・
14:30〜始まったスペシャルステージは、公式予選10位までに走行権利が与えられ、10位から順番に1台ずつアタック出来るため、8番手の寿一さんは3番目。

脇阪寿一開始直前にはピット前で「気温あがらへんかなぁ〜」とつぶやきながらタイヤを何度も触って温度を確かめる姿も見られ、見かねたスタッフが「タイヤ抱いてましょうか?」って。
思わず吹き出してしまう光景でした(^-^)
スペシャルステージは、コースインしホームストレートまで走行、コントロールラインを超えたところから2周の計測が許される方式。ただし大抵1周目はタイヤを温め、2周目にアタックとなります。3周目はクールダウンしピットインしなければならないので、実質チャンスは1周のみ。 気温や路面温度、路面状況など運も大きく勝敗に左右し、一発逆転もあるスリリングな戦いでグリッドを決めるため、各ドライバーもいつになくハイテンションっぽかったかも。

脇阪寿一1番目の松田次生選手が走行を始め、2番目に走行する土屋選手の時間が近づくと側でなにやらこそこそ内緒話。 モニターを見てはこれを数回繰り返し、コースへと送り出しました。 そして寿一さんもコックピットへ。1周目は1分13秒138、2周目のアタックタイムは1分11秒502!
この時点で松田次生選手の1分11秒532を、コンマ03秒刻んでトップタイム。ピット内にはチームスタッフの「微妙〜」の声が。あとは残り7台のタイムを見守るのみとなるのもスペシャルステージならでは。 固唾をのんで見守る中、本山哲選手、道上龍選手、アンドレ・ロッテラー選手、井出有治選手、リチャード・ライアン選手、立川祐路選手と上位陣がタイムアタック。この時点で1'11.015をマークしたリチャード・ライアン選手がトップタイム。最後に公式予選トップの小暮卓史選手がコースイン!しかし・・・ハイポイントコーナーでミスしスピン、コースアウト。あらら。。。
寿一さんの結果は、6番手。決勝グリッドは3列目となりスペシャルステージが終了〜
公式予選でアンダーがかなり強く出てのをあわせきれずに、悔しい予選終了となりました。

脇阪寿一

寿一コメント


「スペシャルステージは面白いですね。5、6位だとある程度決まってきちゃう可能性があるけど、上位10位までだと色々なドライバーに権利があるし。 気温やタイヤのウォームアップなども大きく影響するから、予選にもドラマがあったでしょ。 順位はわかりやすいんだから、よりセクタータイムやマシン状況などの解説があると、観ているお客さんももっと楽しめるけどね。 開幕からセッティングのバランス幅が少ないので、コンディションの変化にあわせきれない。これはチーム3台とも同じ状況で、タイム・順位に現れている状況です。 俺がまずタイムを出して、マシンのセッティングを詰めないといけない役割なんだけど。今まではチームメイトはライバルだったけど、今季はまず現状を3台とも脱してから高いレベルで戦いたいからね。そのためにも、俺自身ががむしゃらに走ってマシンを壊したり、データを積み重ねられなくなっては意味がないから。一所懸命やってないわけじゃなくて、戦うために少し時間が必要ってことかな。 結果を見ても各ドライバーというより、チーム毎にポテンシャルのレベルが違うでしょ? Team LeMansはAクラスで居なければならない名門チーム。このままではBクラスだから・・・予選6位は悔しいし、今までにない結果だけど、冷静に着実にチーム力をアップする方向に力を入れたいと思ってる。明日の決勝はもちろん、表彰台を狙っていきますが、焦らず無理せずに戦います。」

決勝レポートへ続きます


※レポートに掲載している写真は"Nikon COOLPIX5700"を使用しています。



 
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