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2004Racing Report

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脇阪寿一 Round1 Round2 Round3 Round4 Round5 Round6 Round7 Round8 Round9

Round2 スポーツランド菅生

脇阪寿一

2004フォーミュラ・ニッポン第2戦 決勝

5月1〜2日、まだ遠くの山に雪が残る仙台・スポーツランドSUGOにて、フォーミュラニッポン第2戦が開催されました。2日決勝日。
今回は2ヒート制となり、決勝を2度に分けて走行します。1回目を“ファーストスプリント”、2回目を“ファイナルスプリント”とし、ファーストスプリントの結果がファイナルスプリントのグリッド順となります。

1レースの走行距離が短いため、タイヤ交換・給油が無いため、よりグリッド順やスタートが重要なレースとなりました。朝8:00〜フリー走行が始まり、ホームストレートは向かい風。気温8℃・路面温度11℃と昨日よりも冷え込み、東北の厳しい寒さを感じさせました。各マシンとも、マシンバランス、ピットでのスタート練習、ガソリン満タンでの走行確認など準備が念入りに行われます。

<ファーストスプリント>
脇阪寿一6番手スタートの脇阪寿一は、10:45にコースオープンされ、スターティンググリッドに着くと、予選からマシンのセッティングが、ややアンダーステアが強く詰め切れていないせいか渋い顔。ここSUGOはコースの特性上パッシングポイントが少なく「抜きにくいコース」としても知られているだけに、ピットワークがない今回のようなレースの場合、どれだけ相手にプレッシャーをかけミスを誘うか?も駆け引きの一つ。しかし、マシンが詰め切れていない場合、すべてに於いて苦しい状況となります。シグナルがグリーンに変わり、全車両スタート。
脇阪は無難なスタートを決めるが、順位を上げることが出来ず6番手で1コーナーに入り、この後もなかなか順位を上げることが出来ない。ギアトラブルにより本山哲がスタートできずピットイン。好スタートを切ったのは7番手スタートの松田次生で4番手まで順位を上げ、トップからリチャード・ライアン、立川祐路、アンドレ・ロッテラー、松田次生、井出有治、脇阪寿一の順。

この後、トップのライアンに立川が迫るも抜くまでには至らない。
また、8番手を走行していた土屋武士がペースをあげることが出来ず後方から迫る道上龍とのバトルを見せるが、14周目1コーナーで道上が前にでる7位争いとなりました。脇阪は終始単独走行となり、ファーストスプリントの6番手を死守し28周を終了。ファイナルステージも同様の6番手スタートとなりました。

<ファイナルスプリント>
午後になり気温も上がり初め、気温13℃・路面温度26℃。
15:05からファイナルステージがスタート!
ポールポジションのライアンが出遅れ、またも好スタートを切った松田がライアンと2番手スタートの立川の間にマシンを進めます。
しかし、このラインをブロックしようと左にステアリングを切ったライアンと松田が接触。松田はこの接触で、アウト側にいた立川に2度クラッシュし、2台はコースアウト。ホームストレート上に松田、1コーナーに立川がマシンを止めます。
これにより赤旗。スタートは仕切直しとなり、15:25に2度目のフォーメーションラップが始まり、128分スタートが切られました。

脇阪寿一周回数38、気温13℃、路面温度27℃。2度目のスタートはライアン、井出が好スタート。
前のグリッド2台(2番手立川・4番手松田)が空いた6番手の脇阪も順調なスタートで3番手に浮上します。しかし1コーナー、インから脇阪に並びかけたのはロッテラー。2コーナー、3コーナーとバトルの末、脇阪が3番手を死守し、トップからライアン、井出、脇阪、ロッテラー、服部、金石、道上の順。
上位7台は僅差のまま4周目、道上が金石をパスし、6番手に浮上。
この後、熾烈な5番手争いを服部、道上、金石、トレルイエで繰り広げます。
7周目、3番手を走行の脇阪は、4番手のロッテラーとの差を1秒335としながらも、確実な走りで周回を重ねます。

26周目、トップを走行するライアンに、毎周回コンマ1秒を縮めて井出がペースをあげるもののなかなか追いつくことが出来ずに2番手を走行。
この時点で2番手井出と3番手脇阪の差はじりじりと広がり始め、後半追い上げが期待されたロッテラーもペースをあげることが出来ず、脇阪に追いつくことなく、38周を終えチェッカーを受けています。脇阪はスタートでのバトルを制し、3番手のままフィニッシュ。今期初の表彰台を獲得しています。

<寿一コメント>脇阪寿一
スタートは良かったですね。SUGOはアウト側が有利なのは解っていたので、最初からアウト側で攻めようと決めていました。なので、1コーナー〜2コーナーでインからロッテラーに並ばれても、全く焦っていませんでした。しかし、ここSUGOではよほどのミスがない限り抜けない。トップ争いになればなるほどテクニックも上なので、こういうコースではタイヤ交換などがあった方が面白いですね。今回は開幕戦よりはマシンが整ってきていますが、まだまだトップ争いできる状況にはない。特にタイヤの良い状態からアンダーステアがではじめて、今度はアンダーオーバーと言われる状況が続きます。これはコーナーに入るときはアンダーステアが強いのに、ステアリングを切り始めるとオーバーステアが強くなってマシンが暴れる状態のこと。#7の場合、特にリアがこの症状が強い。ニュータイヤの時はそれほど感じないんですけどね・・・フロントタイヤの落ち出すのも(摩耗も)早いので、前後のバランスなど課題の多く残るレースでした。表彰台ではなく、優勝を狙っていかなければいけないですから。でも、開幕戦がリタイアですのでチームの士気を考えても、3位表彰台は良かったと思っています。チームは一丸となって頑張っているし、もちろんぼくも一生懸命やっています。だからこそ結果につなげないといけませんよね。第3戦に向け課題も見えていますし、マシンが思ったセッティング方向にいくようにもなってきています。毎戦毎に良くなる、そんなレースをしたいと思っています。寒い中サーキットまで見に来てくださった皆さん、応援有り難うございます。お疲れさまでした!」


※レポートに掲載している写真は"Nikon COOLPIX5700"を使用しています。



 
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