2004全日本GT選手権
第7戦

いよいよ最終戦を迎えたこのシリーズ、残念ながらタイトルの可能性は消滅し、事前のテストでもドライコンディションではなかなか”勝ち”を意識出来るスピードまでは届かず、普通ならばみんなモチベーションが下りがちになるけど、みんなが何とか良いレースをしようという雰囲気があったと思う。　特に僕なんかも悔しい事ばっかりのここまでのレースを払拭しようと、『こーなったら、こーしよう。　あーしよう。』とかいつも以上に色々と考えながら鈴鹿に入った訳です。　

金曜日、フリー走行。　朝起きてカーテンを開けると雨で一瞬喜んだけど、前回の
オートポリスと一緒で、『金曜日雨でブチ速やけどドライのデータ採れず、土曜から晴れでスリックタイヤの選択、レースに苦しむ・・・』になるんちゃうかー・・・と心配。　的中！　最初に僕がレインタイヤの溝の深さやゴムの柔らかさをテスト、走る度にタイムを更新して路面が乾き出すまでは常にタイム差を保ってトップ。　今のダンロップタイヤのレインタイヤ、特に浅溝タイヤは本当に速い！　乗ってても気持ちが良いし、レインは僕がよくテストを担当してたから尚更で、まるで自分の子供が運動会で大活躍してる様に嬉しかった。
　
土曜日、予選。　実質、スリックでの走り出しとなったけど、やはり金曜日にドライで走れていないのが響き、タイヤチョイスにも苦しみ、選んだタイヤも一発のタイムを出すにはちょっとハード過ぎる様で僕も服部さんも結構苦戦する事になった。　

日曜日、決勝。　色々と作戦を考えた結果、十勝と同じくタイヤ無交換を決定。　これは何とかジャンプアップする為の作戦。　結構チームにはギャンブル好きが多い様で・・・。　スタートは服部で、１コーナーでいきなり後続車に追突されたけど、何とか持ち堪え周回を重て数台をパス。　予想以上のペースで服部さんが走ってるから、全然タイヤ持つのかな・・・と思ってたら、後から服部さん曰く、『後からお前が乗るの忘れてた・・・』らしい。　その後、服部さんもちょっと『やっぱりタイヤ交換した方が良いかな・・・』と思ってたらしいけど、作戦通り僕に交代。　タイヤ無交換なんでストップも少ないし、アウトラップも速く、予想通りのポジションでコースに戻ったけど、鈴鹿のタイヤへの厳しさは予想以上で・・・。　何とかゴールまでは運びたかったけど、ブレーキング等でのタイヤへのダメージが大きくなって行き、終盤に１コーナーでフロントの内圧が無くなりコースアウト。　その後、最後まで走る為にピットに戻ろうとしたけど、グリーンから出れずリタイヤとなりました。　

シリーズ最後のレースがリタイヤで本当に残念でしたが、またこれを次に繋げたいと思います。　シリーズは終わったけど、まだアメリカ戦が残ってるんで、そこで良いシーズンの締め括りが出来ればと思っています！