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2004Racing Report

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Racing
脇阪寿一 Round1 Round2 Round3 Round4 Round5 Round6 Round7 All Star  

Round1 TIサーキット英田

2004全日本GT選手権
開幕戦

今年のJGTCもTIサーキットから開幕となりました。 思い起こせば、去年は初めて組んだ服部さんとも色々な苦労をしながらレースを進めてきたけど、満足出来る結果は得られませんでした。 今季は更に上を目指すべく、また服部さんと組ませてもらって、オフのテストも順調に進めてきました。 それだけに、チーム、関係者やファンの皆さんの期待も大きかったと思います。 開幕戦で僕達の使用する予定やった’04スープラはTRDで1番綺麗な仕上がりとの評判で、僕もシート合わせなどの段階で愛着が湧いていたんですが、TIに入る前のシェイクダウン(初走行)でクラッシュしてしまいました。 数ヶ月に亘り開発、組み上げてくれたチーム、関係者、#35の’04スープラを開幕から楽しみにしてくれてたファンの皆さんには申し訳ない気持ちしかありません。 クラッシュ直後から、チームスタッフ、関係者の方々が不眠不休で’03スープラを組み上げて、何とか金曜日のフリー走行から間に合わせてくれた事は本当に信じられない早さで、心から感謝しています。

予選、リスクを背負えない状況の中、服部さんも上手くまとめてくれたし、僕が担当したロングランでも決勝セットの方向性やタイヤの耐久性を探る事が出来た。

決勝、朝の時点で降っていた雨も決勝前には上がり、スタートの時点では完全なドライコンディションと予想していたけど、なかなか流れない雲と低い気温、比較的低いスピードでディフューザー効果の無い車でのサポートレースしかないインターバルの関係で、決勝スタートの段階で路面はまだハーフウェット。 スタート担当の僕は、スタート前チェックで、乾いていく路面を考えて、インターミディエートと皮むきを兼ねたスリックを試したけど、どー考えてもインターでした。 理由は、スタート後、完全なドライになるまでに、ピットイン、タイヤ交換するに十分なマージンをスリックに対して築けると考えたから・・・。 この判断は僕の中では、”微妙”ではなく、”確実”な判断やったんで、逆にスリックを選んだ車がグリッド上ではある意味怖かった。 スタートして数周後にポジションも上げ、#36も抜けたけど、また数周後には形勢逆転で抜き返され・・・というか先に行ってもらった。 理由は、インターでのスタートからプッシュし続けた為に他車よりも先にタイヤがきてしまい、そのまま#36とレースをしてしまうと結果的に前にどんどん逃げられると考えたから・・・。 ここでセーブしたのが効いて、インターからスリックへのピットストップ時には#36のすぐ背後に。 スリックになってからも#36とは近く、序盤は迫れたけど、中盤離され、またピットイン時はピッタリと、インター時と同じ様な状況でした。 僕達のダンロップタイヤは、オフのテストが実り、今回、また更に進化したと確信、証明出来ました。 他社とのキャラクターと比べると足りない部分もあるけど、逆に良い部分もある。 今後バランスを取り、ベースタイムの底上げを図れば必ず勝てるタイヤに出来ると走りながら思ってた。 その後、服部さんへ交代。 ペースは良かったけど、前後のギャップも大きくて、4位ポジションキープ中、終盤に#39がペナルティー。 監督から”プッシュ”が出て、服部さんも自己ベストタイムを更新し頑張ってくれたけど、3秒足りず4位でフィニッシュ。 僕達のコンビでは最高位で、服部さん、チーム、関係者の皆さんのサポートで最悪の状況からレースを走れ、貴重なポイントまで獲れて良かったけど、僕としては本当に悔しい。 『’03型やから上手くいったんだよ!』って言ってくれた人もいたけど、そうやないのは自分が一番解ってる。 ’04やともっと速いし、僕ももっと乗れてたし、服部さんももっと攻めれたし、メカの余裕も奪わなければ、もっとピット作業も出来てるスタッフやし・・・。 『あぁ〜、流れを変えてしまったな・・・。』と。

今回、レースに集中させてくれた全ての関係者の皆さんには本当に感謝していて、勝ってこれに応えたいと思っています! 出来れば、今度は僕が良い流れに変えて!

 
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