2004全日本GT選手権
オールスター戦
今回のレースは、最終戦を終えて張ってた糸が切れた感がある時期にあり、更にノンタイトルでレースの進行方法もサーキットのレイアウトなどなど・・・初めての事がいっぱいであんまりピンと来ないまま現地入りした感じかな・・・。
フリー走行。 コースレイアウトは結構パイロンやタイヤバリアなんかで形成されてて、コーナーに進入する際の目印もパイロン等で覚えてると、誰かがそれを飛ばした時に目印が無くなったり、レイアウトが変わったりと結構大変! そんな訳で走り始めから外装パーツ等にダメージを負う車も多かった。 自分としては、アメリカのサーキットという事で壮大なスケールをイメージしてたけど、実際、特にインフィールドは低速で狭くて残念。 まぁ、走った事の無いサーキットを走るのは好きなんで、純粋に運転は楽しんでしてましたけど・・・。 タイムはと言うと、今回のレースに僕達が持ち込んだタイヤは基本的に今までの開発の流れのままのスペック。 日本では少々耐久性があり過ぎるんで、もう少しソフトにシフトしても・・・ってところやけど、ここではブリヂストンの様に事前に走った事がないし、日本よりも暖かいという事で、その様な選択になった訳。 でも実際走ると結構ソフトなタイヤでも走れる様で、BS勢にはちょっとタイム的に離されてしまい、予選でも500の最下位。
決勝。 作戦では、服部さんがスタートして、僕が2スティント連続で乗る事になってたけど、コースは300クラスを抜くのも難しいくらいタイトで、スタートしてすぐに陽も落ちてナイトレースになるんで、絶対荒れて作戦も色々と変わるやろうと思ってた。ら、やっぱり序盤から荒れ荒れで、10ラップ過ぎでセーフティーカー。 服部さんが1回目のピットイン義務を済ましてそのままピットアウト。 今回のレースは2回のピットインが義務とされてるんで、ダンロップタイヤのレース後半での強さも出し切れないかな・・・と思ってたけど、このSCで流れが変わったと思う。 その後服部さんは安定したペースで半分過ぎまで走ってくれて僕に交代。 でも最初からギアが渋く、数周してペースが安定した時にギアが思ってる様に落ちずコーナーでバランスを崩したりして大変! 普通の1年分くらいのシフトミスをしたかな・・・。 とにかくギアがそれ以上悪くならない様に気を付けて走ってたけどタイムも悪くなく安定してた。 途中、前車のミスを衝いて抜く時にちょっと接触してしまい、フロントのトーが狂ってバランスが少々オーバーステアになってタイムが落ちていくと思ったけど、アンダーステアが問題でスピードに乗ってオーバルに繋げれなかった最終コーナーが前よりも速くなってしまいタイムも問題無し! こんな事は今までレースをしてきて始めて! その後、また終盤でSCが入って、ギアや燃費をセーブして走ってる僕としては焦ったけど、タイヤ的に
れ、逆に最後は燃費の関係でペースを完全に落として走り無事3位となりました。
これで結局今年は勝てずに終わり残念やけど、今回のレースにしても走り出しからの状況や予選順位等から考えると上出来やし、初めてのアメリカ大会で表彰台に乗れ、少なくとも個人的にもダンロップ的にもPRになると思うし・・・。 それにレースの後半で今のダンロップの良さを発揮出来て、ただのお祭りレースに終わらずしっかりとデータが採れ、今後色々な方向にシフトしていく良い材料になると思う。 あと、チーム、特にメカのみんなは、最終戦でダメージの有った車を少ない時間で修復してくれたし、ギアにしてもよく限られた時間とパーツで対応してくれたし、とにかくどんな状況でもうウチのメカはポジティブで良い! 最後に、今回のレースで僕達のチームは暫定のペナルティーを受けてるけど、これは15周目の1回目のピットインに対するもの。 このルールについては僕自身もドライバーズブリーフィングで直接確認したし、その後、レース前に監督も確認をしレースをしている事をチームのプライドを懸けてここに書いておきたい。 このレポートがアップされる頃には、僕達への裁定がどうなってるのかは解らないし、その正式順位にも興味は無いけど、少なくとも真剣にレースをしてる僕達のテンションを下げる様な事はして欲しくない。 何が原因で多くの関係者が困惑したのかはっきり結論を出してもらいし、今後のレース進行の糧にしてもらいたいと思う。
ファンの皆様へ! 今年は優勝をプレゼント出来ると思ってたのに出来なかったし、2回の表彰台も何故かみんなが来難い海外やし、おまけに兄弟で1-2どころか、寿一君も勝ってないんですよね・・・。 本当に悔しい事ばかりの1年でしたが、僕達はこれを糧に出来る超ポジティブな人間なんで、来季も懲りずに応援して下さいね! もうちゃんと次に向かっていますから!!