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2004Racing Report

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脇阪寿一 Round1 Round2 Round3 Round4 Round5 Round6 Round7    

Round2 スポーツランド菅生

脇阪寿一

2004全日本GT選手権
第二戦

開幕から約一ヶ月半以上あいてのJGTC第2戦が、5月22〜23日宮城県・スポーツランドSUGOにて開幕されました。開幕を2位表彰台で飾ったNo.6エッソウルトラフロー スープラでしたが、シリーズチャンピオンを目指すべく、十勝スピードウェイにてテストを重ね、マシンの作り方、タイヤの考え方などすべてを一新し、新たな開発を進めて挑んだ第2戦となりました。

5月22日(土)気温11℃、路面温度15℃。
11:00から始まった公式予選1回目。霧が深く、走り出しはやや路面が濡れた状態でのスタートに、ウェット宣言が出される中、各車両スリックタイヤをチョイス。 しかし思うようなタイムを出すことが出来ず苦戦を強いられます。8ラップ目に#6が1分19秒259のトップタイムをマークし、GT500占有時間20分を終えます。 混走時間にはいると、一段と気温低くなり、タイヤが温まらずにスピンやコースアウトする車両が続出。赤旗が出るなどNo.6脇阪・飯田組にとっては悪コンディションも味方に付け、トップを死守し、ニュータイヤ1セットを残して予選1回目が終了となりました。

脇阪寿一15:00から始まった公式予選2回目でも霧が晴れないまま、路面は湿った状態で混走からスタート。気温11℃、路面温度13℃。
しかし、わずかに濡れている路面はグリップレベルも低く、スピンやコースアウトが多発し、No.6も走行開始から8分が過ぎ、コースアウト。グラベルにスタックし、やや時間がかかるものの自力でピットに戻ります。この後、タイヤバーストからコースアウトしたNo.3の回収のため赤旗中断。再開後も1回目のタイムを塗り替えることが出来ません。16:15からGT500占有時間になると、霧は小雨に変わり天候が悪化。路面コンディションは更に厳しい状態となり、そのままトップを譲ることなく、公式予選2回目を終了しています。


脇阪寿一5月23日(日)
決勝の周回数は81周となります。
心配された天候と路面コンディションは、決勝が始まる時点ではドライ。しかし、レース終盤になり、雨がぱらつき路面コンディションが微妙に変化する難しいレースとなりました。 スタートドライバーは飯田章。しかし、オープニングラップではNo.25 ECLIPSE ADVANスープラに前を許し、No.6 エッソウルトラフロー スープラは2番手。タイヤの温まり方の差が大きく出るスタートとなりました。 しかし、5周を過ぎるころからブリヂストン勢もタイムアップ。No.25との差はあっという間に詰まり、8周目にはテール・トゥ・ノーズの状態。次々に現れる周回遅れのマシンによりバトル白熱。10周目に馬の背コーナー、13周目にS字コーナーと幾度となく仕掛けるが、なかなか前に出ることが出来ません。 16周目の馬の背コーナーで周回遅れにやや詰まったNo.25のインをさし、No.6がトップに立ちます。 No.6はその後も快調なペースを維持し、徐々にNo.25との差は開き、25周目には9秒303。 その後方ではNo.22を先頭にNo.38、No.36、No.39、No.12が接近戦。この集団は2番手を走行するNo.25の直後につき、27周目、No.38がNo.22のインを差すと、挙動を乱したNo.22を、No.36、No.39もパス。さらにNo.38は次の周にNo.25をパスしNo.6、No.38、No.25の順でスープラ勢が上位を占めることとなります。 

脇阪寿一 35周を過ぎ各車両がピット作業を開始。NO.6は44周を終えピットイン。 ドライバーを脇阪寿一に交代し、作業時間36秒1でピットを後にします。 しかし、脇阪はアウトラップでマージンを稼ぐことが出来ず、翌週にピット作業を終えたNo.38 auセルモスープラがトップでコース復帰し、2番手に後退。 タイヤの温まりきらないNO.6はやや離されるも、48周目からはNO.38との差を詰め始め、51周目にはその差は約1秒。 この頃から雨が落ち始め、路面コンディションは微妙に変化をし始めていました。 53周目最終コーナーの立ち上がりでサイド・バイ・サイド、54週目に入ったグランドストレートで並び、1コーナーでトップに返り咲きます。その差0.006秒。 トップを快走するかに見えたNo.6は56周目にGT300のマシンと接触して縁石をまたぎ、左リヤタイアがパンク。ピットインを余儀なくされ、いったんはスリックタイヤを履いてコースに復帰します。しかし、降り始めた雨に勝負を賭け翌周に再度ピットインし、今度はウエットタイヤ(浅溝)に交換して12番手でピットアウト。この時点でトップ3はNo.38、No.25、No.35の順。 しかし雨足はいったん弱まり、ウェットタイヤでは思うようにラップタイムを上げることが出来ず、64周目再度ピットイン。スリックタイヤに履き替えて、12番手でコースに戻ります。 この後、トップが71周目にはいると再度雨足が強くなり、今度はウェットタイヤに交換するマシンが続出し、順位がめまぐるしく変わる急展開を見せます。 スリックタイヤではラップタイムに10秒近くの差が出始め、73周目にはNO.6も3度目のピットインで、レインタイヤを装着。
コースに復帰するも、トップから3ラップ遅れの11番手で第2戦SUGOを終えました。 




脇阪寿一コメント
「十勝でのテストでは、開幕での結果を受け、マシンの作り方やタイヤの考え方などかなりわがままを言って一新し、第2戦を迎えました。
これにTRD、ブリヂストン、チームすべてのスタッフが一丸となって応えてくれ、確実にマシンは進化しています。予選結果では完璧な仕事でそれを形にし、流れを作れたかのように見えたのですが・・・
一つのアクシデントがすべてを台無しにし、流れを崩してしまいました。
これはすべてぼくのミスで、今までこれ以上落ち込んだことがあるか?というくらい悔やまれ、責任を感じています。 関係者だけでなく、見に来てくれたファンの皆さんに対しても申し訳ない気持ちでいっぱい。 でも、チャンピオンさえ獲れれば少しは救われるはず。 今回のアクシデントはくしくもGT300のヒロミさんとの接触となってしまいました。3コーナーで既にアウト側に並びかけていたので、インには行けない状況でした。 前には他の周回遅れも居ましたし、充分わかっていてのアクシデント。完全にぼくのミスです。 今回はこのアクシデントだけでなく、細かな部分も反省点ばかり。 章(飯田章)が9秒のリードを作ったのを、10周程度で1秒まで詰められているし・・・ もちろん、この時点でチームとして色々試しながらレースをしていたというのもありますが・・。あと、今回硬めのリヤタイヤをチョイスしたことで、アウトラップを慎重に行きすぎタイムをロスしてるところ。 後悔しても始まらないけど、あのアウトラップでもう少しプッシュしていたら・・・もう少し手前でヒロミさんに追いついていたら・・・アクシデントは起こらなかったのかな!? 目立たないけど自分のミスが響いて、結果流れを崩し、勝てるレースを落としています。 去年のSUGOをもう一度!と期待して、たくさんのスポンサーの皆さんも応援に駆けつけてきてくれていました。 ぼくがトップ争いから外れたことで、後半のauスープラとのバトルもなくなり、レース自体面白くなくなってしまいましたよね。 まぁ落ち込んでばかり入られず、とにかくシリーズチャンピオン目指して戦うしかない。 昨日、今日(5/26〜27)とツインリンクもてぎでテストをしてきました。 今回の課題をクリアにしましたし、次戦に向けて頑張ります。 今回のミスを挽回出来るように、いいレースをしてチャンピオンを目指し精一杯がんばっていきます。」



※レポートに掲載している写真は"Nikon COOLPIX5700"を使用しています。


 
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