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2004Racing Report

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脇阪寿一 Round1 Round2 Round3 Round4 Round5 Round6 Round7    

Round1 TIサーキット英田

脇阪寿一

2004全日本GT選手権
開幕戦

3月から2回にわたる公式合同テストを重ね、先週末(4月3〜4日)岡山県・TIサーキット英田にて2004年全日本選手権が開幕されました。 TOYOTA スープラはフロントフェンダーから後ろに流れるラインがシャープになり、より速さを感じさせるイメージに一新するとともに、大きく変わったのは排気量。レギュレーションの変更による排気量制限が厳しくなり、排気量を5.2リッターから4.5リッターに縮小し、エンジンパワーの低下をカバーすべくコーナリングの速さを向上させた2004年モデルになっています。昨年同様、脇阪寿一・飯田章の最強コンビで、カーナンバー6 エッソ ウルトラフロー スープラでTeam LeMansから参戦します。

4月3日(土)気温15℃、路面温度19℃。
予選1回目に予定通り2セットのニュータイヤを投入し、タイムアタック。しかし1セット目は黄旗が出され、タイミングを掴めず波に乗ることが出来ません。
2セット目は前方のマシンに詰まりクリアラップをとれず、アタック失敗。
前方との間隔をあけて再度トライしますが、最終コーナーで同じマシンに捕まり、タイムを更新することが出来ずに6番手。

予選2回目になると、気温17℃、路面温度19℃とやや暖かくなるが、上空に厚い雲が広がり完全な曇天。予選1回目にニュータイヤを2セット使いタイムアタックを終え、ガソリンを満タンにしての決勝用セッティングを詰める作業に終始しました。 他車両のタイムを気にしつつも、細かな部分までのチェックが進みます。
予選終了後にはタイヤを前に、前後の重量バランスなどを確認し、綿密なミーティングが重ねられました。2回目の予選は各車残り3分を切ってアタックに入るが、思ったほどタイムはのびずに、トップはNO.22 モチュール ピットワーク Z、2番手にNO.1 ザナヴィ ニスモ Z、3番手 NO.38 auセルモスープラと続き、NO.6エッソ ウルトラフロー スープラは6番手で予選を終えています。
夜になると強い雨が降り出し、決勝日の天候が心配されます。

天気予報では午後から回復し晴れと出るも、4月4日(日)フリー走行が行われる8:30の時点では雨天。気温は10℃とかなり低く、水しぶきをあげての走行となりました。 午後になり雨は上がったものの路面はまだウエットだったため、決勝はセーフティーカーが先導してのスタート。
14:15にシグナルがグリーンへと変わってから4周が過ぎ、ようやくスタートが切られます。 スターターは、昨年魅せた第3戦SUGOでの優勝同様に、飯田章。 飯田章→脇阪寿一への交代を“勝利の方程式”と信じ、今年もこの流れを崩さずに開幕に望みます。8周目からは続々と周回遅れが出始め、激戦の幕開け。この時点でトップからNO.38、NO.39、NO.1、NO.6の順。ここでNO.1にドライブスルーペナルティが出され、10周目に3番手から9番手に大きく後退。 NO.6は3番手に順位を上げ快走する中、路面が乾き始めドライへ。19周目には一度ピットインしレインタイヤからスリックタイヤへ交換後、6番手でコースに復帰します。 完全なドライになると続々とピットインする車両が増え、25周目には4番手、30周目には3番手、40周目には2番手まで順位を上げ、49周目にはトップを快走しドライバー交代に向けさらにマージンを稼ぎにかかります。 44周目にはすでにピットの準備も整い、タイミングを見ながらピットインを待つことに。 50周を終え、ピットイン。飯田章から脇阪寿一に交代し、ピット作業は38秒3とまずまずのタイムで送り出します。
脇阪は2番手でコースに復帰。しかし、タイヤが温まっておらず後方から猛プッシュをかけるマシンに一度前を譲り3番手まで後退するも、優勝を目指し激しい追い上げを魅せる脇阪。 トップを快走するNO.39と2番手NO.1との差はややあるも3位表彰台圏内で周回を重ねます。 82周で争われる開幕戦残り5周というところで、NO.39に黄旗追い越しによる10秒のピットストップペナルティが出され、80周目ピットロードへとマシンを進めトップ争いから離脱するも、すぐにコースへ復帰。
トップはNO.1ザナヴィ ニスモ Z、2番手でNO.6エッソ ウルトラフロー スープラ 脇阪・飯田組、3番手はNO.39デンソー サード スープラがチェッカーを受けています。
開幕前から優勝に期待のかかる第2戦SUGOに向け幸先の良いスタートを切り、安定した強さを感じさせる開幕戦となりました。
来週4月18日から2日間菅生でのテストに入り、第2戦へ向けての準備が進められます。


脇阪寿一コメント
今回の開幕戦は車のバランスから、タイヤの磨耗に苦しみましたが、チーム、ドライバーとも刻々と変化するコンディションの中、うまくまとめる事ができたと思います。
チャンピオンシップを狙うには2位スタートはまずまずだと思います。とはいえ、今回の開幕戦でライバル車と比べ、自分たちの車の長所、短所がわかりました。今後は長所を伸ばし短所を徹底的に改良できるようにがんばります。 あと今後のために、今回のスタートについてですが、レインタイヤを使用し、それでも危険なコンディションならわかりますが、ドライタイヤもウエットタイヤも使用できる条件下でセーフティーカースタートは僕たちには誤算でした。しかもセーフティーカー先導で4周も周回を重ねたことも・・・。 本来GTはよほどの事がない場合1周でスタートが切られます。ドライタイヤのウォームアップ、レインタイヤのウォームアップも考え僕のチームはセミウエットタイヤを選びました。そういったウォームアップ状況も考え作戦を立てていた我々チームにとっては非常に納得のいかないスタートでした。
今後はこのような変則スタートが行われる場合、もう少し早い時間にアナウンスがほしいものですね。あと、もうひとつ、レース終盤、最終コーナー出口にリタイヤした車が放置されていましたが、ドライバーの視点で考えると非常に危険だったと思います。レースの安全運営のためにも何らかの処置をとって撤去してほしかったですね。去年、奪われたタイトルを奪回すべくがんばります。
今後ともよろしくお願いします。



※レポートに掲載している写真は"Nikon COOLPIX5700"を使用しています。


 
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