金曜日、フリー走行。
走り始めは前日からの雨の影響でウェット路面。 まず決勝用のブレーキーローター焼き入れなどを済まし、ドライ路面になるまで待機。 残り30分となったところで、コースインし、2セットタイヤ比較をしましたが、ここでもこれまで悩まされたアンダーフロアの問題が発生。 昼のインターバルで原因が判明した事は今後を考えると非常に良かったと思います。 午後からはその対策と若干セットアップを変更。 全て良い方向に進んだので、もう少し詰めたい部分はありましたが、今回は500kmレースという事で、決勝を想定したロングランに時間を費やす事にしました。 密山選手に交代し、良いペースで走り出した2周目に前方でスピンした車両と接触。 車両のダメージもありますが、両ドライバーが無事だったのは不幸中の幸いでした。
土曜日、予選。
メカニックが夜通しで修復してくれた事には本当に感謝すると共に脱帽です。 マシンの修復は問題ない状況でしたが、クラッシュで失ったスタビライザーが予選には間に合わず、前日と同じフィーリングにはなりませんでした。 僕自身もその中で最善は尽くしましたが、僅差の予選ではその代償は大きくポジションは13番手。 午後のセッションで他のセッティングを試しましたが、やはり同じスタビライザーが必要という結論に至り、決勝までに製作する事にしてもらいました。
日曜日、フリー走行。
走り出しから密山選手のペースも良かったので、前日にメカニックの睡眠を奪うお願いをした僕としてもホッとしました。 その後自分が乗っても金曜日のクラッシュ前のフィーリングとほぼ同じに戻っていました。
決勝。
密山選手のスタートで、オープニングに1台をパスしてくれましたが、2周目の1コーナー、後続の車両がコントロールを失いスピン状態でコーナリング中の密山選手に接触。 19位までポジションを落としました。 ピットに入るまでのダメージには至らず走行を続け、徐々にポジションを回復。 3分の1を消化したところで僕に交代。 乗り込んでみると、接触でフロントのアライメントに影響がありオーバーステア。 更にアウトラップのBコーナーで接触を受け右のエギゾーストにダメージと考えていた様にペースを上げられない状況でした。 その後、他車のクラッシュで赤旗中断、再開。 以前オーバーステアでしたが、搭載ガス量が減るにつれて状態は好転しペースアップする事が出来ました。 この状態で予定よりもピットストップを遅らせてプッシュし、500クラスの集団に入る前でピットイン。 4輪タイヤ交換と給油をし、ピットアウトしたつもりでしたが、給油マシンの不具合で予定した量のガスが入っておらず再度ピットインの指示が無線で入りました。 ピットに聞いてみると、8周は入れるという事で、プッシュしベストラップポイントを得ようとし、その後ピットイン。 そこから最後までは諦めず走りましたがポイント獲得にも至りませんでした。
チーム全体で考えると今回も惨敗で、色々と修正しないといけない部分はありますが、それぞれを糧にしたいと考えていますし、47号車のレベルはアンダーフロアの問題解決などでかなり上がったと確信しています。 金曜日のクラッシュから車両をレースが出来るレベルまで戻してくれたメカニックのレベルも高く、今後は46号車との2台体制のメリットを大いに活用出来ると思います。 また更なるレベルアップを図り、早期優勝の目標を達成したいと考えています。