2006スーパーGT 第2戦
今回の第2戦は事前テストがなく(その分木曜日から合同テスト)、あんまりレース
をイメージ出来なかったし、また使用するタイヤやセットアップも前回の開幕戦を
ベースに選んだものでした。 ただ、鈴鹿でのデータからすると十分優勝を狙えると
考え岡山入りしました。
木、金曜日のフリー走行では、まず前回の富士テストに引き続き新しいダンパーのテストやタイヤテストをしましたが、あまり良い手応えは得れず、それどころか深刻な
フロントタイヤの摩耗に悩まされる事になってしまいました。
土曜日の予選も僕のアタック後、松田選手に決勝セットで走ってもらいましたが、5
周ほどで1セット目のフロントタイヤが終わってしまい、その後スーパーラップまでタイヤ制限の為関係で走る事が出来ず、決勝日の朝まで対策セットアップに時間を費やす事になってしまいました。
日曜日、決勝。 様々なセット変更を進めて少しずつ問題を緩和させている実感もあったし、原因の1つである路面温度も上がりつつあるし、後は『楽観的にレースに
臨もう』とスタッフとも話しレースへ。 まず、松田選手が1台パスしその後も10
周ほど悪くないペースで走っていたので、『いける!』と思いましたが、その頃から
ズルズルとペースが落ち始めましたが、なんとか頑張って30周ほどタイヤをキープ
してくれたので、そこで交代。 乗り込んでみるとやはりバランスは悪く、しかもタ
イヤをセーブしないといけないので結構厳しい状態でした。 何度も気持ちが切れそ
うになったけど、こんな厳しいレースを如何に乗り切るかによって今後、”勝つか負
けるか”のレースの結果が変わってくると考え、最後まで色々と試しながら走ってま
した。 11位でフィニッシュしましたが、上位の選手にペナルティーが発表され繰
り上がりで10位。 1ポイントだけでも獲れた事はせめてものご褒美やと思ってま
す。
結果は最悪でしたが、問題発覚から毎日チームスタッフとは遅くまで本当によく話し
合ったので、初めて組むスタッフともある意味良いコミュニケーションが取れたんで
はないかと思っています。 悪い流れは変えて行き、良い流れを持続させられる様に
上手く今回の結果を生かしたいと考えています。