開幕戦から僅か2週間のインターバルで開催された全日本フォーミュラニッポン選手権シリーズ。
舞台を富士へと移し、午前9時30分から行われた公式練習では、ディフェンディングチャンピオンの #1本山 哲が1'16.033のトップタイムをマーク。これに#6道上 龍、#55脇阪寿一が僅差で続き予選では、ポールポジションを巡る激戦に期待がかかった。
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午前1時30分、予選1回目がスタート。うす曇の天気の中、まず序盤に#55脇阪がトップに立つが、
すぐ#6道上が1分16秒台に入り、#6、#55号車のオーダーで中盤に入る。そして二人の間に割って
はいたのが、#1本山。その後、トップ3は不動のまま。そして残り時間15分を前に、アクシデントが発生。
トップタイムをマークしていた#6道上が100R進入でコースアウト。マシンがタイヤバリアに直撃し、
ノーズを失う大事故となる。これで予選は赤旗中断となり、およそ40分後に再開となった。
ところがその直後、今度は#56金石年弘がヘアピン立ちあがりでマシントラブルに見舞われ、
コース上にストップ。またも赤旗中断となり、予選1回目の終盤は、ラスト8分での仕切り
なおしを迎えた。限られた時間の中、まず#3荒 聖治選手がトップに躍り出て1'16.359をマーク。
すると#31R・ファーマンが1'16.236で逆転。さらに#55脇阪が1'16.039とこれを上回る。
このまま予選終了になるかと思われたが、#1本山が1'15.613と15秒台をマークする。
また、#31ファーマンも1'15.969で2番手に浮上。#55脇阪は3番手に留まり、予選1回目を終えた。
予選2回目は肌寒さを感じる中、午後4時からスタート。予選1回目で1、2番手のタイムをマーク
した#1、#31号車のふたりが手始めに1分16秒台半ばのラップタイムで周回を始める。
前半はタイム、ポジションとも暫し沈着状態が続いたが、残り時間15分を前に、
まず#31ファーマンが1'16.032と自己ベストタイムに迫る好タイムをマーク。
トップグループが1分15秒台前半のタイムを目指し、凌ぎを削り始めた。一方の#55脇阪は
開始15分後に予選2回目の自己ベストタイムをマークして6番手に浮上。様子を
うかがいながら調整を続ける。その5分後に3番手のタイムをマークしたのが、#7影山正美。
その後、徐々にそれぞれのドライバーがタイムアップを始め、いよいよ残り時間15分を迎える。
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まずは2番手に甘んじていた#31ファーマンが1'16.032のタイムでトップへ。
しかしすかさず#1本山が1'15.725と15秒台に入りトップを奪取。なおもアタックを続け、 次周には1'15.539をマークし、総合トップタイムとする。そして#55脇阪も1'16.181と
タイムアップを果たし、3番手へ。さらにアタックが激化に向かうと思われたとき、 #56金石年弘がまたしてもマシントラブルに見舞われストップ。 |
予選2回目も赤旗中断を
余儀なくされる。15分間の中断を挟んでの再開後は、トップ3のタイムは動かず、5分が経過。
すると今度は#22伊藤がコースアウト。これで通算4度目の赤旗中断となり、ドライバーたちは
最後の最後で渾身のタイムアタックを行わねば、タイムアップのチャンスがない状況下に
おかれることになった。残された時間は僅か5分。
ここで勝負強さが露呈することになるのだが、
前回の覇者、#31ファーマンはタイムアップならず、早めに予選を切り上げる。これに対し、
#1本山は最後の最後に1'15.345とタイムを縮め、文句ナシのポールポジション獲得に成功している。
そして2番手には#8土屋武士が浮上。結果、#31ファーマンは3番手。
また、#55脇阪は予選2回目の最後にベストタイムを更新したが、総合5番手に甘んじることになった。