'02シーズンの幕開けを迎えた全日本フォーミュラニッポン選手権。闘いの舞台は鈴鹿。
予選1回目は時折雨がバラつく不安定な中で行われた。午前中の公式練習で2番手のタイムを マークした#55脇阪寿一選手は、序盤から上位に名を連ね、開始12分後にはトップへと立ち、
#6道上龍選手、ディフェンディングチャンピオンの#1本山哲選手らと競ってタイムを削り合う。 |
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20分後、スプーンカーブ周辺で雨が落ち始めたため、大半のマシンが次々とピットイン。
しばし様子を伺っていたが、5分を待たずに雨は止み、残り10分を切ってトップ争いにも
新しい動きが見え始めた。
まず#32松田次生選手が1'44.155でトップを奪取。これを#1本山選手が1'43.763のタイムで逆転
、
すかさず#6道上選手が1'43.535をマークするなど、目まぐるしくトップタイムが変化する。
一方、#55脇阪選手は序盤に出したタイムのまま5番手に留まっていたが、
残り3分を切った時点で1'43.354をマーク。#6道上選手のベストタイムを上回り、再びトップへと
浮上する。だが、すかさず#8土屋武士選手が1'43.311で逆転。さらにアタックを続けていた
#6道上選手がファイナルアタックで1'43.257をマーク。トップに返り咲き、チェッカー。
これにより#6道上選手が暫定トップを獲得し、一足先にアタックを終えていた#55脇阪選手は、
#8土屋選手に次いで3番手に留まることになった。
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予選2回目は午後4時15分にスタート。コースイン直前に再び雲行きが怪しくなったものの全車スリックタイヤのままでアタックに向かう。序盤に予選1回目の自己ベストタイムを更新したのは、
FNデビューイヤーの#11B・トレルイエ選手。しかし、#1本山選手が意地を見せてこれを上回るタイムでトップに立つ。一方、タイムアタックを続けていた#11トレルイエ選手は勢い余り、130R手前でマシンがコースオフ。その反動でマシンがスピン、タイヤバリアに激突。フロントノーズだけでなく、タイヤがちぎれるほどの大クラッシュとなり、赤旗。予選が一時中断となる。。 |
10分のインターバルを経て、残り時間30分強で予選が再開。#55脇阪選手は徐々にタイムを削り始め、
残り15分の時点で1'43.036をマーク。総合でベストタイムを更新し、暫定トップに立つ。
これに#1本山選手、#32松田選手、#8土屋選手らが続き、今季初のポールポジションの座を巡り、
激しい争いと発展。チェッカーまで残り10分を切った頃、いったんピットへとマシンを戻していた
#55脇阪選手もファイナルラップに向け、コースインする。そして残り時間5分を切り、
最後の動きが現れる。まず、#32松田選手が1'42.793をマークし、トップを奪取。
#8土屋選手もタイムを削り2番手へと浮上。だが、#31R・ファーマン選手が1'42.600のタイムで逆転。
このままポールが決定するのか、残るはこの時点でタイムアタックに入っていた#55脇阪のタイムに
注目が集まることになった。
一時は4番手までポジションを下げていた#55脇阪選手だが、トップ3がベストタイムを出した後を
見計らったかのように、1'42.772をマークし、自己ベストタイムを更新。ファイナルアタックで2位へと
ジャンプアップに成功し、予選を終えた。
これにより、PPは#31ファーマン選手が獲得。#55脇阪選手はフロントローの好位置から、
今シーズン初勝利を目指してスタートを切ることになった。