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2004Racing Report

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脇阪寿一 Round1 Round2 Round3 Round4 Round5 Round6 Round7 All Star  

Round3 セパンサーキット

2004全日本GT選手権
第3戦



今回のセパンは、GTの中では僕達のチームが一番走り込んでと思うし、個人的にも大好きなサーキットで、更にマレーシアに来る前、友人に凄いレースを見せつけられたのが良い刺激になり、意気揚々とセパン入り!

木曜日、走り出しからやっぱりトヨタ勢は速かった。 理由は、トヨタ勢の殆どのドライバーは、オフシーズンにここでテストを行ってるから。 他メーカーでは、2年ぶりや、初めて走るというドライバーが多い。 勿論、みんなプロな訳なんで、研究もしてから来てるし、慣れるのも早い。 しかし、”慣れ”の時間が要らない僕達はフリー走行の限られた時間をより有効に使う事が出来たというのもテストを行った大きなメリットと言える。 その結果、常に上位でタイムを刻めたし、この日の午後にロングランをした時点で、決勝での安定した速さには自信があった。 ただ、気温やそれに伴った路面状況の変化への対応は難しく、セットアップは走行する度に変更また変更で、チームもよくセットを進めてくれたと思う。

金曜日、朝起きてホテルのカーテンを開けると、嵐に近い雨!・・・という事で、予選1回目はセパンで初のレインコンディション。 レインタイヤでも安定していて上位をキープ。 ただ僕が乗った時は一番雨がきつかったらしく、どこでもハイドロで非常に難しかった。 予選2回目の前から路面は乾きだし、始まる頃にはドライコンディション。 このセパンは、ワイドなコース幅でコーナーが続いてる為、路面のラバーグリップでの変化も特に大きく、開始直後は、ウチも含め、全チームが路面変化に悩まされたと思う。 途中、12番手くらいまで順位を落としたものの、服部さんのアタックで、最後の最後には5番手に付ける事が出来た。

土曜日、決勝、今回のレースは、服部さんがスタートの予定で進めてたけど、朝のフリー走行後、急遽、僕がスタートに作戦変更。 理由は色々とあるけど、その中には兄と僕と争わせたくないという意向もあった。 やっぱり僕達兄弟より周りの方が”兄弟”という関係を意識してると感じた。 もっと結果を残して、これを任してもらい、その状況を全ての人が楽しんでもらえる様にしたいと思う。 その時にはバチバチなんをお見せします! スタートは、序盤、タイヤ内圧が安定するまではバランスが悪いんで無理はせず行こうと考えてて、#6には抜かれたけど、#22、#37を抜く事が出来た。 この時、数周待てば他車はタイヤがたれ、逆に僕のタイヤは前後バランス合いノーリスクで抜ける自信があった。 しかし、最終コーナーで後ろから接触を受けスピン! 良い状況を作れてただけに、その後の数周、正直、冷静さを完全に失ってたと思う。 その数周の間に、#25を抜く際に飛ばしてしまい、これには本当に申し訳ないとしか言い様がない。 #25は同じトヨタで、しかもウチと同じく、GT500で孤軍奮闘するタイヤメーカーの車。 努力や苦労が解るだけに・・・。 その後、監督も無線で落ち着かせてくれたし、ガスが減っていくにつれ、ブレーキングからクリップまでのバランスがどんどん良くなり、コンパクトに曲がれ、この結果小舵角でコーナーを立ち上がれるんで、リアタイヤの摩耗を最小限に留める事が出来た。 これが武器となり、追い上げる事が出来て、服部さんに交代。 服部さんも交代直後からプッシュし続けてくれて2位という結果を残す事が出来た。 しかし、何人もの選手が走行後に倒れるという厳しい状況の中、今年で38歳の服部さんは僕並みにピンピンしてて本当に驚かされた! 

そして、このチームでの2位というものが、こんなに悔しく嬉しくないものになるとは思ってもいなかった。 やはり優勝というものが見えてただけに・・・。 マネージャーに、『プロなら悔しくても表彰式では笑え!』って言われたけど、変に正直なもので・・・。 精進します! まぁ、どんな形であれ、勝てばお愛想じゃなくおもいっきし笑えるし、もう次は優勝しかないからね!!

 
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