ホームページに戻る
 

2004Racing Report

J-Style
S-Style
Racing
脇阪寿一 Round1 Round2 Round3 Round4 Round5 Round6 Round7 Round8 Round9

Round1 鈴鹿サーキット

脇阪寿一

2004フォーミュラ・ニッポン開幕戦

3月28日(日)、三重県・鈴鹿サーキットにてフォーミュラ・ニッポン開幕戦が行われました。
今季は昨年在籍したTEAM22からTeam LeMansに移籍し、7号車をドライビングします。しかし、TEAM22のメンテナンスは知っての通り、Team LeMansが担当していたため、今年の寿一選手を担当するスタッフはほぼ昨年同様。
監督を名エンジニアでもある土沼広芳氏が務め、エンジニアには竹林氏、チームメイトは8号車・土屋武士選手となっています。
さらにTeam LeMans Spiritとして3台目となる25号車片岡龍也選手が加わり、3台体制。
チームのトップドライバーとして戦う体制も整い、いよいよ開幕!!

決勝日(3/28)は、気温18℃・路面温度30℃。
ホームストレートは1コーナーから暖かな向かい風が吹く中、14:05からスタート進行(グリッドにつく前のフリー走行)が始まりました。
開幕戦ということもあり、たくさんのゲストと観客で埋め尽くされたグランドスタンドは、スタート前から熱気があり、暑いくらいの日差しが射し絶好のレース観戦日和となりました。

S耐の結果もチョット触れると、今回はツインリンクもてぎにて500km耐久レース。約3時間半の戦いとなりました。寿一さんがスポンサードを受けているC−WESTのチームでもあるC−WEST ORCアドバンZ 23号車 尾本直史・山田英二ペアがクラス優勝!
フィールズ C−WESTアドバンDC5 77号車 保坂尚輝・磯田尚孝ペアが燃料系のトラブルによりレース中盤にてリタイアという結果になってしまいました。寿一さんも開幕戦はどうしても見たかったようで、テストの合間を縫って、スタッフから経過報告を聞いてました。

脇阪寿一

全車両がグリッドにつき、14:39シグナルがレッドに点灯。フォーミュラカーのエンジン音が高鳴り、グランドスタンドが興奮の渦に包み込まれた瞬間、シグナルがグリーンに。一斉にスタートを切るはずが、NO.7脇阪寿一、NO.25片岡龍也がエンジンストール。チームメイトの土屋武士が好スタートを切り、2番手で1コーナーへ。
Team LeMansのピットは慌ただしくなり、スタッフの大きな声も飛び交う中、7号車はかなり遅れ14番手でスタート。2周目の時点でトップとの差は約41秒。
初優勝をかけて井出有治選手がトップを快走し、土屋武士選手、ブノワ・トレルイエ選手とトップ争いが白熱する中、後方から追い上げにかかります。
この時点では無線での交信がされ、予定していたピットインのタイミングを変更。
給油の準備はされるものの、無給油・タイヤ交換なしでの作戦が立てられていました。

ラップタイムを1分51秒前後で保ちながらの走行を続け、マシンやタイヤをいたわりながらの戦いとなりました。
10周をすぎると各マシンがピットインを始め、19周目に入ると上位にはピット作業を終えたマシンと終えていないマシンが混在し、微妙な駆け引きが始まっていました。
トップからリチャード・ライアン、道上龍、金石年弘、服部尚貴、小暮卓、脇阪寿一、井出有治、土屋武士の順。小暮、井出、土屋の3台がピット作業を終えていましたが、ピットタイミングの良さが功を奏し、小暮が井出の前に入り優勝へ向け一歩リード。

脇阪寿一

46周で争われた開幕戦、27周目にはトップから服部、小暮、井出、脇阪。
トップを走る服部尚貴も無給油作戦とのピット情報が入り、ラップタイムは分52〜4秒台での走行。
すでに無給油を決めていた脇阪寿一は51秒台前後での走行でしたが、シュミレーション上の燃費では残り4〜5周は足りないため、ピット前には一度給油の準備がされます。
しかし、このまま給油のみのピットインでもコース復帰は12番手が限界と判断し、最後の望みに掛け、無給油を決断。
トップ争いが熾烈になった後半33周目、シケインでトップ3台が激しいバトル。隙をついて、脇阪寿一は3番手に順位を上げています。
トップから4番手まで順位を下げた服部は、35周目にピットイン。
この時点でピットインしていないのは、7号車脇阪寿一のみとなり、モニターとデータを見つめるスタッフが固唾をのんで見守る中、残り5周の41周目にダンロップコーナーでスロー走行、ガス欠により戦列からはずれ、規定では完走扱いではありますが、リタイアとなりました。

チームメイト土屋武士が3番手を走行し表彰台目前とする中、41周目にはヘアピンカーブでトップ2台が接触。井出がマシンを止めリタイア。トップを走る小暮はマシン左側を損傷しているため、土屋にチャンスが巡ってきます。
しかし43周目シケイン立ち上がりで土屋がスピンアウト。グラベルに捕まり、リタイア。
波乱の末、以下の結果で開幕戦は幕を閉じました。

ドライバーコメント

「“またか〜”って皆さんの声が聞こえてきそうですが、今回はスタート時すでにエンジンが止まった状態になってしまいました。
これは燃費をよくするためにエンジンに新しい工夫をしたことが原因で、エンジンの回転をあげたスタート直前、ストンと落ちた状態になってしまいました。
いつものエンストではないんですが・・・
でも、結果スタートできなかったことで表彰台の望みのあったレースを落としています。
今年はたくさんの方に支えられ、チャンピオンを目指す年でもあります。開幕から残念でしたが、2戦目に向け気持ちを切り替えて頑張ります。
スタートが悪かったことで、無給油での作戦に切り替えましたが、多分53〜4秒台で走らないと無理なため、途中からは第2戦に向けての燃費テストをしていました。
あのままピットに入っても表彰台は狙えませんし、それならレースデータを蓄積するほうが、意味がありますから。
しかし・・・スタートでのマシントラブルはこれで最後にしたいですね。絶対に誤解されるから(笑)」


※レポートに掲載している写真は"Nikon COOLPIX5700"を使用しています。



 
このページの上部にジャンプ
JS STYLE COMPANY
JS STYLE COMPANY