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BBS Racing Shigekazu Juichi
 
Hot Mail 初めてのサッカー観戦日記。
 

●JGTC Rd.3 REPORT

 JGTC(全日本GT選手権)第3戦は、緑が鮮やかな宮城県スポーツランド菅生に舞台を移して
行われた。 CAR NO.6脇阪寿一、飯田章組エッソウルトラフロースープラは第2戦富士で
2位表彰台を獲得。その勢いで今度こそ表彰台のセンターポジションに立ちたいところだ。

 午前中に行われた予選1回目。開始12分後、脇阪寿一がコースイン。
その3分後にはラルフ・ファーマンが1分18秒927。 セバスチャン・フィリップが
1分18秒519とNSX勢が一気にタイムを更新。 残り3分いよいよ脇阪もタイムアタックに
はいろうとした時、1コーナーでドミニク・シュワガーがコースアウト。

 その結果セッション中断となる赤旗が振られ、タイミングを逃した脇阪寿一は1分19秒527、
7位で1回目のセッションを終えた。

 午後2回目の予選セッションは午前中よりも涼しくなり、全車タイムアップが予想された。
セッション開始10分後、全車示し合わせたかのようにピットイン。 一瞬静寂に包まれたコースに
予選アタック用のニュータイヤに交換する音だけが響き渡る。 アタックがはじまった途端、
次々と1分18秒台に入り、脇阪寿一も1分18秒698をマーク。

 しかし、トップタイムは続々と更新され、ついにARTA NSXの金石勝智が1分17秒814と
いう驚異的なコースレコードをたたき出した。 脇阪のアタックに期待されたが、セッション残り
2分を残してピットイン。 ARTA NSXがポールシッターとなり、エッソウルトラフロースープラは
6位で予選を終えた。

「予選1回目は赤旗にじゃまをされる形で、ちゃんとしたタイムアタックができませんでしたし、 2回目はホイールから振動が出るトラブルでやっぱりアタックができませんでした。  クルマの調子は非常に良かったのでトップタイムの1分17秒台は楽勝でいけたと思います。」(寿一)  



 2日間通して天候に恵まれたスポーツランド菅生。スタート時の気温は19度で湿度も低く、
秋晴れを思わせるような絶好のレース日和となった。 スタート直後GT300のマシンが多重クラッシュ。
早くもセーフティカーが導入される波瀾の幕開け。

 エッソウルトラフロースープラのスタートドライバーは今シーズンスープラに移籍して初めて
スタートドライバーをつとめる飯田章。 スタート時にデンソーサードスープラGTにかわされ、
7周目7位で再スタートとなった。 12周目、バックストレッチで加藤寛規のRAYBRIG NSXにかわされ、
8位に後退。 

「このサーキットはブラインドコーナーが多いのでレースは荒れると予想できたし、
競技長が富士の時と同じ人だったのでセーフティーカーが頻繁に入ることを予想していた。 
その上でタイヤを温存して多少遅れても 挽回できると作戦をたてていた。」(寿一)

 つまりそれは驚くべき作戦だったのだ。 18周目、トップのARTA NSXが突然ピットインをして
フロントタイヤを交換。 さらにコースイン直後右リアタイヤがパンク。
 再びピットに入り、リアタイヤを交換したものの優勝戦線を離脱した。

 トップに立ったのはトクホントムススープラ。エッソウルトラフロースープラは7位。
25周目1コーナー、このレースから新型VQエンジンを搭載してきたザナヴィニスモGTRに
かわされ再び8位。 36周目、Mobil1NSXがトラブルでコースアウトとなり、各車一斉にピットイン。
エッソウルトラフロースープラもピットインし、苦しい前半を終え脇阪寿一にドライバー交代をした。

 45周目、再スタートした時点でエッソウルトラフロースープラの順位は6位。 さらに再スタート時の
混乱をうまく抜け5位に浮上。 10秒先を行くトップを追う。
 そして48周目、RAYBRIG NSXを1コーナーでとらえ、4位。 50周目、今度はGT300マシンが
コース上でストップ。 このレース3回目のセーフティカー導入となった。

 これでトップとの差は一気につまったが3位FKマッシモスープラとの間のGT300マシンが1台。
そして5位のRAYBRIG NSXとの間にもGT300 のマシンが1台。 グリーンフラッグが振られても、
コントロールラインまでは例えGT300のマシンといえども追い抜きができないため、アクセルを
全開にできない。 前車が離れる前に早くGT300をかわしたいものだ。 55周目再スタート。

 1周を終えてコントロールラインを通過した時点でトップとの差は6秒。
64周目GT300のマシンがクラッシュ。 4度目のセーフティカー導入となり、その直前に2位の
TAKATA童夢NSXと3位のFKマッシモADVANスープラがコースアウト。
さらにセーフティーカーラン中にTAKATAがピットイン。

 エッソウルトラフロースープラは2位に浮上した。 70周目再スタート。

 71周目、なんとトップのトクホントムススープラにペナルティ。
エッソウルトラフロースープラが残り10周を切ってついにトップにたった。

 勝負は脇阪寿一とFKマッシモ山路慎一との一騎討ち。 しかし、脇阪寿一は徐々に2位以下を引き離し、
残り5周でその差1.5秒。 そして81周。エッソウルトラフロースープラが堂々トップでチェッカー
フラッグを受け、今季初優勝をとげた。 (なお、2位でチェッカーを受けたFKマッシモADVANスープラは
レース終了後ペナルティの、裁定を受け、2位はRAYBRIG NSX、3位は無限NSXとなった。)

 この結果、シリーズランキングは一気にトップとなった。

  「飯田さんがタイヤを温存してうまく走ってくれたおかげで、自分のペースが読めました。 今回は予選からタイヤもクルマも良かったですし、今のクルマは僕が何をすべきか教えてくれるクルマになってきました。
 次のセパンはウエイトハンデも(90kg)と厳しくなりましたけれど、できるだけポイントがとれるように頑張ります。」(寿一)

 

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