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2006/4/9
『SUPER GT 第2戦』

開幕戦でニューマシン・レクサスSC430での初勝利をやり遂げた脇阪。ニューチーム、ニューパートナーとのコンビネーションも順調で第2戦岡山での闘いに挑むこととなった。今回は木曜日に合同テストが設けられたため、精力的に走り込んでデータ収集を行いたかったのだが、デファレンシャルギアのトラブルが発生。予定のメニューを消化できずに終了した。

第2戦の岡山は終日晴れの天気に恵まれ、安定したコンディションで走行が可能となった。金曜日の専有走行では、午前、午後ともに安定したラップタイムをマーク。1分25秒790のタイムで12番手につけた。今回はパートナーのアンドレ・ロッテラー選手がアタッカーを務め、土曜日の予選に挑んだが、惜しくもあと一歩でスーパーラップの進出はならず。11位から決勝スタートを切ることになった。日曜日の決勝は5万人を越える観客が見守る中、スタート。レース折返しを前にステアリングを譲り受けた脇阪は、60kgのウェイトによりSCの持ち前である速さが十分に披露できないマシンを巧みにコントロールし、8位でチェッカー。ポイント加算に成功している。

■4月7日・金曜日 公式練習
前日の公式テストではデフトラブルが発生、シューティングにほぼ丸一日の時間を費やすこととなった。このため、本格的なセットアップの作業が金曜日一日のみとなり、チームでは様々なセットアップを試したものの、一発の速さを狙うためにはやや厳しい状態。やはり開幕戦優勝の代償であるハンディウェイト60kgが足かせとなっているようだ。タイムも12番手どまりだったが、脇阪は「ウェイトを積んでいることを考えれば、そこそこの速さはあると思う」と前向きな期待を持って走行を重ねていた。

■4月8日・土曜日 予選
前日に比べ、風が強く、肌寒さを覚える中で予選1回目がスタート。気温15度、路面温度20度と前日よりも路温が低いことがアタックにどのような影響を与えるのか気になるところ。アタックを担当するロッテラー選手はまず4周目に1分24秒986のベストタイムをマーク、2番手につけた。だが、ライバル達が次々とタイムアップし、専有走行残り5分の時点で13番手まで後退してしまった。

トップ10のマシンが出走するスーパーラップ出場を見越し、通常2セット目のニュータイヤは温存するのだが、現在のポジションは13番手。そこでチームでは2セット目のニュータイヤを装着し、再度アタックすることを決断。残り僅かな時間をロッテラー選手に託した。専有走行終了が押し迫る中、ロッテラー選手は1分24秒820までタイムアップし、自己ベストを更新。しかしながらポジションは11位。10位とは0.013秒という僅差でスーパーラップ進出を逃した。

文字どおり、あと一歩の状態でスーパーラップへのチャンスは巡ってこなかったが、その後のGT300との混走では、脇阪が決勝レースを想定したセッティングやロングランにシフトした走りを行い、メニューを消化することとなった。

「スーパーラップに出るため、2セット目のニュータイヤを使ったんですが、それでもトップ10には届きませんでした。60kgのウェイトが効いているとはいえ、ライバルとのタイムは拮抗している。それを考えたら自分たちがそこそこ速いことは予測できます。予選中に、明日の決勝に向けていいセットアップも見つかったので、明日は確実なレースができると思います」と脇阪は予選を振り返った。

■4月9日・日曜日 決勝
雨の心配は一切ないが、決勝日は花曇の一日となった。朝のフリー走行時の気温は11度、路面温度は16度とレースウィークで一番低い状態。30分間の走行をロッテラー選手、脇阪の順でドライブした。「ワンスティント終了したコンディションのタイヤにはツラいくらいのガソリンを積んで走りました。30リッターほど重い状態だったと思います。その割には1分26秒台のタイムが出たし、27秒1〜2という安定したタイムも出ています。そういう意味では、いい感触をつかむことができました」と脇阪。「決勝では、選択したタイヤと路面温度の関係、さらには1周が短いコースなので、足への負荷などをどうマネージメントするかが決勝のカギを握ると思います」と、82周のレースに向けての意気込みを語った。

午後2時、気温18度、路面温度25度の中、82周先のチェッカーを目指してレースがスタート。いきなり1コーナーで複数台のマシンが絡むアクシデントが発生する。だがその後方にいたロッテラー選手はこれをうまく回避し、8位でオープニングラップを終了。幸先よいスタートを切った。ところが、のちにこのスタートがフライングと判断され、ドライブスルーペナルティを科せられてしまう。14周目にペナルティを受け、11番手にポジションを落とすことになったが、17周目には10位へと浮上。36周を終えてピットインし、脇阪へドライバー交代を行った。

9位でコースに復帰した脇阪。この時点ですでに前車との差は大きく、ひとり旅の状態。少しでもペースを上げてその差を縮めるべく善戦するが、当日の路面コンディションでは、選択したやや硬めのタイヤの実力をうまく引き出すことができず、終盤はコンスタントラップを刻みながらの周回となった。結果、8位入賞のチェッカーを受け、シリーズポイントの3点を加算した。

■脇阪寿一 コメント
スタートでのフライングでペナルティを取られてしまいましたが、あれはアンドレが絶妙のタイミングでスタートを切ったと思われただけに、とても残念でした。ただ、前のほうで大混乱が起こってしまったのを結果として回避することができたので、それを考えたらあのペナルティは帳消しに相当するものだと思います。今回のレースでは、ウェイトの60kgが本当に効きました。それでもタイムがライバル達と拮抗していることを考えたら、今のSUPER GTがいかに厳しい闘いの中で行われているかがわかっていただけると思います。今日の結果でウェイトを20kg下ろすことができるし、富士に向けてのテストがたくさんできたと思うので、次の富士500kmでは、またいい闘いをお見せし、ポイントランキングで1番に返り咲くよう、頑張りたいと思います。これからもご声援のほど、よろしくお願いいたします。


2006年4月 脇阪寿一

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