JUICHI WAKISAKA

レーシングドライバー 脇阪寿一 OFFICIAL BLOG

2014.8.05

Twitterに来る相談にたまに応える訳ですが・・・


Twitterで返すには文字数が足らないのでこの場お貸しくださいね。

最初に言っときますが、僕の返信欲しさに適当な質問をしてきてるなら良いです。

僕が勝手に食いついただけですから。

でも真剣なら、下記を良く読んでくださいね。

「時間がありましたら返信お願いします。 自分は今中3です そしてsupergtが大好きです。今15歳なんですけど、今からでもレーサーになれますか? 」

この質問に僕は

「君次第だよ。」

って応えたよね!

真剣に応えたつもりよ。

まぁ、次の返答次第では何か、例えばフォローしてダイレクトメッセージでもっと詳しく説明しようと思っていたのに・・・

その返信が

「今からカート始めてもまだ間に合いますかね?」

って。

だから君次第って言ってるでしょ!!

君は誰かに頼り過ぎなことはないかな!?

「大丈夫!できるよ!」って言われれば安心して頑張れるのかな!?

僕はそんな勝手な事は言えないな。

15歳で若いから色々な事を経験して、色々な人に助けられて成長して行く年齢だろうけどね。

勝負の世界は厳しいからね。

今のスポーツ界って、17歳でプロの試合に優勝して、石川遼選手があんなスピーチをする時代やからね!

そんな違うスポーツにも負けないレーサーが育ってほしいって僕は思うわけ。

だから、その考えだと厳しいと僕は思うよ。

君がどれだけ真剣にレーサーになりたいかが一番大切なの!!

レーサーになるためにどれだけ、真剣に一生懸命打ち込めるかが大切なの。

もっと言えば、レーサーになってどうしたいか!?が大切なの。

15歳からでもレーサーになれますか!?

それはなれる人も居るし、なれない人も居るよ。

それでもね、一生懸命それに打ち込んで、たとえ君がレーサーになれなくったとしても、君がした努力、真剣な取り組みは、君の人生において必ず役に立つし、君を裏切らない自信に繋がると思う。

だから僕の応えは

「君次第だよ。」

です。

伊藤大輔は中学の時に初めて見た鈴鹿サーキットのレースに心うたれて、高校時代からバイトにバイトをを重ねてカートをする資金を稼いだ。

それでも足らなくて、家族親戚中を巻き込んで銀行に借金をして、今度は鈴鹿のフォーミュラスクールに入校したのね。

それでも明るい未来は約束されずに、でも心に決めた目標に向かって突っ走った訳。

そんな彼を見て、心うたれた人たちが彼をバックアップして、彼は人に恵まれてチャンスを得た訳ね。

そんな彼はスーパーGTのタイトルも取ってるし、今年もシリーズトップよ。

その逆境で生き抜いてきた彼は強いよ。

しかも仕事中に一度死にかけてるしね。

誰でもできる道筋じゃないと思う。

同じ道をたどっても、大半の人は途中で諦めるやろね。


因に僕は19歳で初めてカートに乗りました。

24、5歳まではサラリーマンをしながらレースしてたよ。

僕がカート始めた年まで君はまだ4年もあるね。



僕のこの文章が、君の”やる気スイッチ”を押す事を心の底から願っています。


最後に


精一杯頑張れ!!



コメント ( 11 )

ニョッキニョキッ :
今は調べるのに便利になりましたから、例えばカート始めるなら一番近いコースを探す、これくらいは出来るでしょうね。「(場所的に)ここなら続けていけそう(やる気しだい)」なら稼いでカートを買う。
あとはカートを運ぶ手段として運転手に親の協力も必要な場合もある。

以前、何かの番組で「時には親の協力も必要」・・・まぁ、見た感じでは殆どが親バカで親から一生懸命でしたけどね(^^;)
でも、トップアスリートの中には親の協力もあって、ここまでこられた・・って選手居ますからね(注・すねかじりて事じゃ無いですよ)
自分のやる気に加えて、最後はやっぱり理解してくれる親の協力も必要でしょうね
ウーロンハイ :
ごもっともなご意見だと思います。
金銭的なこととか、いろいろと必要な要素はあるとは思いますが最後は自分。
自分の意志をどこまで貫いて、どこまで努力できて結果につなげられるのか。
まあ、それが20年前にでもできてたら僕もなれてたかも?ですけどね。。。(;^_^A
仮になれなくても鍛えられた肉体、精神と運転技術は残る。
何より努力し続けたという自分に対する誇りも。
あと必要なのは、ちょっとの運?(笑)
優汰パパ :
やりたい事なら年齢に関係なく自分の気力次第でやれるはずです。ただ、事の次第では両親や、学校の先生の理解や協力が必要ですよ。一人の力ではどうにもならなくても、理解者や協力者がいれば困難な事にも立ち向かえます。この協力者や理解者を作るのは、親でも先生でもありません。自分の熱意ですよ。簡単には作れません。本当に熱意があれば、何年掛かっても、何歳になろうとも遅くはありません。やりたいからやる、だけではダメです。そのやり方をすると、「勝手にやれ」と言われます。
まず、自分の親と自分の夢について話してみてはどうかなと思います。
sky :
こんばんわ
Twitter見ましたよ。寿一さんのコメント読みました。
私の子育て論は、やりたければやってみなです
しかし、世の中の親論は違うみたいで、危ないからとかお金が掛かるとか…。
今は子供の背中を押してやる親は少ないように感じます。
子供が居ればお金が掛かるのは当たり前。
その為に親は働いて居るんですから。
彼の中では色々な葛藤があるのかもしれませんね。
周りに色々相談しながら、やりたい方向に行かれると良いですね。

mikioGT :
こんばんわ、今日は11さんへではなく、ツイートの彼にこの場をお借りしてお話しさせて下さい。

君の本気度を判らないですが、それは人に尋ねる事ではないですよね。自分が決める事。

11さんもおっしゃる通り、11さんも、大輔さんもそれぞれ違う形の努力の末今がある訳です。そこには何の保証もなかったけれど、レースに憧れ勝ちたい一心で努力を重ね今が有るのだと思います。だからボク達は憧れ応援するのだと思います。それだけ尊いから。

それはレースに限らず、他のスポーツでも、文化的なプロフェッショナルでも料理の世界でも同じだと思います。

それと、前もここにコメントしたことがあるんですけど、人を羨むのであればその人の苦労も欲しなくてはいけません。そう考えるだけでも、とても生半可な事ではないという事に気付けると思います。そしてそれを肝に命じて、さらに本気なら努力を重ねてレーサーになって欲しいと思いますよ!

そこまででは無かったら何歳でも難しいですよね?
『今からでも遅くないか?』『どうやったらレーサーになれるか?』の質問を見かけますが、ボク個人としてはその趣旨の質問、好きじゃないです。それは本気度も含めですがとてもその方に失礼に当たると思うからです。

でも、本気なら、明日から何が出来るかを考え行動に移す事が第一歩になるんだと思いますよ!成功するか否かは何処に目標を置くかもあるし、やり抜く君次第ですよね!
マックス :

「君次第だよ。」って捉え方によっては冷たく感じます。
もちろん本人の強い意志・努力は必要だと思うけど、本物のレーサーにアドバイスや声援をしてもらえただけで夢ができる時もあると思います。
彼の”やる気スイッチ”が入る事を祈ります。
りお :
15歳の子が、このコメント呼んでるといいな?

君の人生は、脇阪選手が決める事でもないし君がレーシングドライバーで飯を食っていこうと思うならプロになればいいと思う!

でもプロで飯を食えるのも君しだいだよ。

カートから初めてもいいと思うし今は、ホンダ・トヨタさんのレーシングドライバーを育てるスクールがあるからね!

俺も脇阪選手同様に15歳の、君の夢応援するぜ!
ニョッキニョキッ :
その2・・スーパーGTをテレビやサーキットで観る様に、もしカートから始めるなら実際にカートを観に行って(大会でも練習でも)同じ年齢の“選手”を探し、話が出来るチャンスがあれば何かしら自分の中で答えが見付かるカモ?。
15歳なら、できれば親と一緒に観て聞いて、真剣に話し合う事から始めてみては?
そこから、やる気スイッチ入ると良いですが
ヒトシ :
15歳君、ガンバ!
アキ :
うーーーーー!! (涙)
すみません。私の人生にも響いてしまいました。本当に、一見突き放すような、冷たさも感じる文章に感じます。先が見えない不安、誰かに気休めで【大丈夫だよ!】と言われたい気持ち。でも、実際にやるかやらないかは、自分自身で決めること。自分の人生だから!私もなんだかんだ言い訳をして、やらなかったことがたくさんあります。人のせいにしたことも多々・・・。そして、やればよかった!と後悔。努力や苦労があるから見えてくるものがあるはずなのに、誰かに道をつくってほしいという甘え。・・・絶対!・・・大丈夫!なんて保証はないのに。 あー!脇阪寿一のまわりにいると幸せな気持ちになりますね。笑わせてくれる!友達をくれる!カッコいい世界も、辛い世界も感じさせてくれる!・・・ 周りの雰囲気をよめる。ファンにここまで真剣に向き合ってくれる。他人事ではなく、ここまで言ってくれる気持ちに、私、自身も今出来ることを、精一杯やりたいと思います(涙) やっぱり、15000円払ってよかったわ(涙)
ペーパードライバ〜?ィ :
初めて書き込ませてもらいます。
憧れて、夢を持っているのは素晴らしいと思います。
人の、しかもその道のトップドライバーの意見やアドバイスを欲しい気持ちも解らないでもないです。
ですが、寿一選手や他の方も言われてるように最後は自分の気持ち次第だと思います。
僕は20年以上前に当時の富士フレッシュマンに一念発揮してエントリーしました。
先輩が出ていましたし、その方の手伝いもしていたのですが、自分がドライバーとして出場するとなると話が違うので、かなり考えました。
フレッシュマンとはいえ金銭面や仕事のこと等と色々と悩み考えましたが、やらずに後悔するならやってみようと決断して挑戦しました。
フレッシュマンとメーカーワンメイクを合わせて30戦程出場して、唯一1回だけ勝つことは出来ましたが、残念ながらプロにはなれませんでした。
ただ、その時に経験した事やその頃に知り合った人達は今の僕の財産になりました。
今現在のご自身の置かれている環境でよく考えてみて下さい。
最後にこれだけは言っておきたいので、コースに出たら頼れるのは自分自身ですよ。
頑張って下さい。
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