JUICHI WAKISAKA

レーシングドライバー 脇阪寿一 OFFICIAL BLOG

2014.5.29

なんか嬉しかった。


嬉しさを伝えたい。
でも、それは誰にも伝わらないかもしれない僕の心中。
僕一人でもその喜びを噛み締めるために記しとこ。


ニュルのテストが終わり、日本に戻る飛行機に乗った。
僕の席の前には、あの自動車メーカースズキ、スズキ株式会社代表取締役会長兼社長鈴木修氏。

昔を思うと、会長と同じ空間に居れるのが不思議でしょうがない。
豊田章男社長とお話しする時もその感情がもちろん出てくる。
僕なんかが何故!?
ってね。
奈良の田舎もんが・・・。

僕は19歳でカートを始め、童夢でF3に乗った25歳まで奈良でスズキ自動車の営業マンをしていた。
それからはレース畑にどっぷり浸かり、今に至るまでその畑で食べさせていただいている事に感謝している。
毎日、ワゴンRやアルト、セルボモードや、時にはカルタスやエスクードを販売する日々。
手取り14万円+インセンティブ
ショールームではモンスター田嶋選手のハイクスピーク、ヒルクライムのビデオが繰り返し流れていたのが今は懐かしい。
JAFの表彰式や、モータースポーツ関係のイベントで田嶋選手をお見かけしても、声をかける事はできませんが、ものすごく嬉しい気分になります。

そういうもんでしょ!?
若い頃の思い出って。

あの25歳から、今日までいろいろな事がありました。
嬉しい事、悲しい事、苦しい事、つらい事、出会い、別れ・・・
それをひとつひとつ噛み締め、乗り越え、少しは成長してこれたと思います。

レースというキーワードと、多くの方々の助けがあったからだね。

今、当時お会いする事の叶わなかった、当時の神様と同じ席、同じ空間に居ます。
それが、なんだか嬉しい。

僕は今まで、良い意味でいろいろな事に嫉妬し、その嫉妬心をなくすために自分を高ぶらせ成長してきました。
それは今も変わりません。
あの人のようになりたい。
あの人のしてる事がしたい。
あの人のような暮らしがしたい。
あの人のように人が集まる魅力が欲しい。
・・・いっぱい。

今の自分を勘違いし満足している訳ではありません。
もっと上へ。
たくさんの人たちに喜んでもらえるように、たくさんの人たちの笑顔を造るため、もっと上へ。

今日はそんな僕に、中間発表的な!?
「お前はまだまだやけど、今まで少しは頑張れました!!」
的な・・・

これからの僕に対して、活力を与えていただける出来事でした。
ただの偶然やけどね。



僕の周りにはすごい人たちがたくさん居ます。
すごい人たちとお会いできるチャンスを下さいます。
本当に恵まれています。
頑張っても、頑張っても、その人たちに全く追いつきません。

常に尊敬と、良い意味の嫉妬と、学習と。
がんばろ。

ほんまに、がんばろ。

次回はきっちりお話しできる男になっていたい。

コメント ( 5 )

クランク :
寿一さんと同年のサラリーマンです。
寿一さんの言葉はいつも一言一言に
凄く意味を感じています。

私も寿一さんに負けないようにきっちりお話しでき、
きっちり仕事もできる男になれると、思いを抱いて
生きていこう。
mikioGT :
11さんのレーサーになる前から今に至るまで、悲喜交々有ったでしょうし、それだけ感慨深いものが有ったと思います。

このタイミングでその空間は、きっと偶然じゃないと思いますし思いたい。

頑張ってる人は、時に神様から、そんなご褒美が有って良いと思います。

でも、奥深い所では、11さんの胸の中にだけある慶びだと思います。

気持ちのおすそ分け、感謝です。
ウーロンハイ :
自分をさらけ出すって、ものすごく勇気がいること。
それができるだけでもすごいと思います。
いつでも自分自身のチカラで勝負し、結果を出してきた人だからこそ言えるのでしょうね。
僕も少しは見習わないと!σ(^_^;)
不入斗 :
一度だけ、鈴木会長をお見かけしたことがあります。

スズキさんへ、自社の部品を売り込みに
プレゼンに行った帰りの浜松駅での事。

トイレの前ですれ違い、
はっと気づいて、ド緊張のまま
会釈するのがやっとでした。

彼はお付きの方を連れて、
スゴいオーラを放ちながら、
でも、私に会釈をしてくれました。(ような気がしました)

いつも思う事ですが、
経営者、それもオーナーの方は
やはり何かが違うんだな、と感じます。

自分にとって寿一さんは同じような存在です。
『まだまだ、これから』に期待をしています。

ましゃ :
寿一さんのことは、SuperGTで知りました。
ロッテラー選手とトムスで走っていました。

レース界のために頑張ってる人なんだな、他のレーサーとはちょっと違うな…って、その時からそういう印象を受けました。
いちモータースポーツファンとしては、寿一さんは既に凄い存在です。

だから、ホンダファンの私でも、寿一さんのファンになっちゃうんですよね(^^;

ブログカテゴリー