JUICHI WAKISAKA

レーシングドライバー 脇阪寿一 OFFICIAL BLOG

2013.8.03

『永遠の0』

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読み切った。

本をあまり読まない僕が読み切った。

出会わせてくれた石田さんに感謝です。



宮部久蔵、享年26歳。

僕は、僕の半分ぐらいしか生きる事が出来なかった「宮部」から色んな事を教えられている。

現在進行形にしているのは、僕の頭の中にある宮部。その真意を僕が成長する共に、新たに気づき学べる事がこれからもある気がするからだ。

戦闘機乗りとして、愛する人を守るために生き延びたい。

時代柄「臆病者」と罵られながら、生きるためにどう戦うか!?どう戦闘機を操るか!?宮部が全身全霊、彼の全能力をかけて挑んだ戦争に対する彼の生き様。

僕は、戦闘機乗りとレーサーをだぶらせながら宮部を追いかけた。

戦争という究極の局面で人として尊厳と愛を貫いた男、宮部。

今との時代の違いからくる、風習、考え方の違いとその環境。

本文を読み進めていく中で、心に爆弾を落とされたような衝撃と感動が度々僕に現れる。

戦争という究極の環境の中で、上辺でない人と人の関係と、真に“惚れる”と言うものとは何か!?

男女関係だけでなく、男が男に惚れるというものとは。



フィクションではあるが、歴史本よりもわかりやすく太平洋戦争の歴史を、我々戦争を知らないものにも解りやすく教えてくれている。

戦争に巻き込まれた国民は、日本人は、軍人はどのようにその時代を生きたか!?どのように戦ったか!?

国を、仲間を、家族を守るために戦わなければならなかった若者たちの気持ち、そして命。

太平洋戦争の実態、人の命を軽視し作戦の失敗の責任もまともに取らないエリート将校たちの夜郎自大ささえ鋭く暴いている。



後半に進むに連れて見えてくる宮部という人間像。

我々読者の気持ちをどんどん加速させていく作者「百田尚樹」さんの技術は凄い。

エピローグにある、敵であるアメリカ軍にあのように思わせた“男”

僕の心に突き刺した。





最後に

「永遠の0」を読んで、今の状況と当時の状況をだぶらせる。

当時の事をがっかりする事も多々あるし、今の状況になるべくしてなったと思う節もある。

我々はそれをも理解して、過去から、諸先輩たちから学び、未来にコマを進めたい。

未来のある子供たちのため、より良い方向にこの国を進める努力を怠らないと強く思う。

コメント ( 6 )

mikioGT :
とても興味のある本ですね。

数週間後には終戦記念日ですね。
過去を振り返ってばかりはいけないとも言われますが、過去から学んで前に進まなくてはいけない事も多々あるとも思います。

過ちは繰り返さず、しっかりと自分を見失わず、どんな時代も流されず生きていきたいです。

最後に、男が男に惚れる⇒それが11さんの男性ファン、ではないでしょうか、いい言葉ですね。
ウーロンハイ :
エリートの責任逃れの上手さはいつの時代も一緒ですね(笑)

正直者ほど馬鹿をみる。
それでもなお己の正義を貫き通せるような人なんて今の世の中、僕も含めて皆無と言っていいくらいだと思います。
そんな情けない自分にできることは、心にいつも少しばかりの自分なりの正義を抱いていることぐらい。
永遠の0、俺も読んでみます。
りり :
「永遠の0」
確か今年、映画公開予定ですよね?
本自体は読んでないのですが、
今日のブログを読んで…
改めて興味が湧いてきました。

映画の前に本読んでみよっかな。
高橋俊翔 :
寿一さん、どうもです!
お〜、凄く良さそうな本ですね!
僕はそういう系統の本はあまり読まないのですが、寿一さんが読んでるのを観て、興味が湧いてきました!

今度読んでみたいです(^^)

それでは、おやすみなさい!日曜日、楽しんでくださいね!
FULL :
偶然ですね、おいらも先月読み終えました。
途中からはずっと泣きまくりでした。
人とはこんな極限の状況に置かれても、まだ自分以外のことにこんなにも力を尽くし、また思い続けることができるのだと思い知らされました。
こんな大人が、増えれば日本の未来は明るいのかも知れないと思わされる作品でした。

ちなみに今は浅田次郎氏の「終わらざる夏」を読んでおります。
こちらもなかなかおススメですよ。

おいらは11さんのプライベートな活動に全面的に賛同しています。
外野の声はたくさん耳に入るけれど、ぶれないで未来に何かを残せる人生を共に考えていきましょう。
432 :
寿一さん

私も 永遠の0 読みました とても感動しました

生きることへのこだわり 臆病者と言われたが 実は・・・

是非 多くの人に読んでもらいたいと思います

もうすぐ 8月15日ですし・・・

今年12月に 映画が公開されます 

映画を寿一さんも観て下さい
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