レーシングドライバー　脇阪寿一 OFFICIAL BLOG

Team takuma-gp 2009 Dakar Rally 参戦発表会＆壮行会

青木拓磨があのダカールラリーに出るという事で激励に行ってきました。

その昔、僕がカートからＦ３に上がったばかりの頃、4輪の高木虎之介、2輪の青木拓磨は僕にとってもレース界にとってもまさにスターでした。

トラがサーキットにいるとトイレにも行けず専用トイレがピットの中に。

観客席にはトラ、中嶋悟、ＰＩＡＡのフラッグだらけ。

拓磨がレース中バンダナを首に巻いてレースに出場、雨のレースで2位まですべてラップ遅れにしぶっちぎりで優勝すると街中ではバンダナを首に巻いたバイカーが多数出現。

そんな2人が僕とよく遊びました。

当時は何故！？と思う事もありましたが・・・・。

今となっては思いません。（なれって怖いですよね。）

彼らの成績に嫉妬する事もありましたが・・・。




当時の印象は・・・。

2人共僕より1つ年下の生意気な奴。

でも何故か僕と遊んでくれる。

たくさん稼いでいるくせに食事の勘定にはせこい。

稼ぎがほとんど無かった僕にも払わせようとする。

口癖は「寿一も早く成績を出せよ！！」

「それを俺たちに言うのは成績を出してから。」




それからそんなに時間がたつ事もなく2人は当たり前に世界へ。

トラはＦ１へ、拓磨はＷＧＰへ。

僕は夢中で彼らを追いかけた頃を思い出します。

拓磨が世界ＧＰ500クラスに参戦。当時4気筒が全盛の頃、2気筒やったかな！？先行開発の非力（これは僕個人の見解です。）なマシーンでシリーズ5位。
流石でした。

来年は4気筒を手にいれいざ日本人初のタイトルへと意気込んだオフのＴＥＳＴ。

悲劇は起こりました。テスト中の転倒で脊髄を損傷。

それから10年。彼の両足は不自由のままです。

でも、彼はその時間を戦い抜き今回また世界へと挑戦します。

尊敬しますし、ここまで来ると病気！？とも思います。

でも、今日のパーティーで彼が人を引き付ける魅力を感じました。

彼の10年の苦悩、努力の日々を過ごしたからこそ達した彼の今の考え、言動、そして魅力。

今日、僕は彼のこのプロジェクトに将来性を感じましたし、これからの子供たちへの素晴らしいメッセージになると思いました。

青木拓磨が新たなチャレンジへと向かいます。

皆さん、応援してくださいね。

言い忘れました。

実は武士もそんな拓磨の魅力に引かれた一人で、普段は表に出るドライバーでありながら今回のプロジェクトは裏方として働いていました。

良いですよね。

こんなん。

23:56

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