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2007/4/8

『SUPER GT 第2戦』



SUPER GT第2戦の舞台となるのは、岡山・岡山国際サーキット。1周およそ3.7kmというショートコースは、決勝レースで大渋滞が起こり、抜きどころのないサーキットとして知られる。鈴鹿の戦いで明らかになった課題をクリアすべく、チームでは予選、決勝それぞれにおける目標設定を行い、ポテンシャルアップを目指した。予選、決勝ではチームとしての総合力をフルに発揮。5位入賞を果たし、開幕戦に引き続いてのポイント獲得を成し遂げた。


■4月6日・金曜日 公式練習
風はやや冷たいものの、快晴の天気に恵まれた金曜日。午前10時5分から1時間30分にわたるセッションが始まった。今回、岡山ではパートナーのA・ロッテラー選手がアタックを担当するため、まずは予選アタックのセッティング確認に重点を置いた作業が始まった。小刻みにタイムを削り、自己ベストタイムを更新していくロッテラー選手。一定のセットを確認し終えると、今度は脇阪がマシンに乗り込み、フィーリングチェックを行った。さらに、終盤になって再度アンドレ選手がドライブ。これで午前の走行を終了した。午後のセッションでは、さらに路面温度が30℃近くまで上昇。この中で、チームでは予選アタック用のセッティングだけでなく、決勝用のセッティングにも着手した。「前回の鈴鹿に比べてマシンのフィーリングはかなり良くなっています」と脇阪。中でも焦点となったフロントタイヤのウォームアップバランスについては、さらに煮詰めを行いたい、と意欲を見せた。



■4月7日・土曜日 予選
前日の好天気から一転。土曜日はどんよりとうす曇の空がサーキットを覆う一日となった。花冷えの午前10時45分、GT500クラスの専有走行がスタート。気温12度、路面温度15度と前日よりも寒さが先行するコンディションとあって、通常は様子をうかがいながらコースインするマシンが早くもコースイン。少しでもうまく時間を利用し、タイヤに熱を加えてからアタックする状況となった。
アタックを担当するロッテラー選手は2番手につける好タイムをマークしたが、終了間際にタイムアップした車輌が現れ、4番手で予選を終了。スーパーラップ進出を決めた。その後、GT300クラスとの混走では脇阪がまず予選通過基準タイムをクリア。そのあと決勝用のセッティングを確認した。
午後からの予選2回目。思うほど気温が上がらない中、いかにベストコンディションでスーパーラップに挑むかを意識しながらセッティング確認を行った。そのスーパーラップでロッテラー選手は見応えあるアタックを披露。1分23秒294のタイムで予選3位を獲得した。
「昨日の流れからいくと、クルマは開幕時よりもいい状態です。ガソリンを積んだ状態でも決して悪くありません。スーパーラップではフロントタイヤのウォームアップがちょっと心配でしたが、みんなでそれを課題にして取り組んだ成果が出ました。ただ、満タンでのフィーリングにはまだ不安があります。何しろ岡山は荒れる展開になることが多いので、もう少し余裕をもって運転できるようにしたい」と脇阪。明日に向けて、新たな課題を克服すべく、予選終了後もスタッフらとミーティングを重ねた。


■4月8日・日曜日 決勝
前日夜半より雨が降ったものの、決勝を迎えたサーキットは穏やかな天気となる。しかしながら、路面の一部が雨の影響を受けており、午前9時25分からスタートしたフリー走行はウェット宣言下での走行扱いとなった。
まず、ロッテラー選手がコースイン。8周を消化し、脇阪へとステアリングを委ねた。その後、チェッカーまで周回を重ね、決勝用のセッティングをチェックした。これに先立ちドライバー交代の際にはタイヤ交換を行い、冷えたタイヤを装着してピットアウト。「いつもはアンドレが乗ったあと、そのままのタイヤで走行していますが、今回はフロントタイヤのウォームアップが課題だったので、そのシミュレーションを行いました。手応えもあり、結構攻めのアウトラップができたのでよかったと思います」と戦闘力の向上を感じさせるコメントを残した。
午後2時の決勝を前に、気温は16度、路面は23度まで上昇。うす曇ではあるが雨の心配は避けられそうな天候の中、82周にわたる第2戦の戦いがスタートした。開幕戦に引き続き、ロッテラー選手がスタートを担当。セカンドローからスタートダッシュで1コーナーに進入。だが、勢いあまり、トップの車輌と接触してしまう。オープニングラップから2位で周回を重ねていたロッテラー選手だが、午後2時18分、スタートでの接触によるドライブスルーペナルティが提示される。これを受けて即時にピットイン。ライバルの後方から再度追い上げを始めた。ショートコースの岡山は抜きどころが少なく、またGT300車輌などの周回遅れをパッシングするのが極めて難しい。しかしながら、No.1 宝山 TOM’S SC430は着実に周りの車輌をオーバーテイク。30周を前に5番手までポジションを回復させた。
ピット作業は35周を終えたとき。これより先にライバル達もピットインを始めており、後半戦での激しい攻防戦は必至となる。ステアリングを委ねられた脇阪は、朝のウォームアップで確信済みの冷えたタイヤでアウトラップを果敢に攻め、戦闘体制へ。周回遅れに引っかかり大幅にペースを落とすドライバーが多い中、16秒近く離れている前方車輌を追ってラップタイムを上げていった。
レースは上位陣がそれぞれのポジション争いを繰り広げる展開となっており、一時は前後との差は均衡を保った状態。だが、脇阪はハイペースでの走行に徹し、好タイムを連発。終盤に入ると、前方のNo.32 NSXとの差がみるみる詰まり、残り10周を切る頃には、約3秒まで追い詰めた。そしてセミファイナルラップに入ると、その差はついに1秒を切る! 最終ラップ、最終コーナーで一発逆転のチャンスを狙った脇阪は、32号車のアウト側につけサイド・バイ・サイドへと持ち込もうとした。だが、ポジション死守を狙った32号車がラインを寄せたため、脇阪のNo.1 宝山 TOM’S SC430と接触。惜しくも逆転こそ果たせなかったがSC430勢最上位の5位でフィニッシュすることとなった。


■脇阪寿一 コメント
決勝中のクルマのコンディションはそこそこいい状態で、ペースも良かったので、最後は前の32号車を抜きたかったですね。アウト側に並んだところに向こうがうまく寄せてきて当てられてしまいました。この勢いでポンとはじき出されてしまったんですが、レース中のアクシデントですからね。開幕の鈴鹿と比較すると、今回はピットインもうまくいったし、色んな面でうまくレースをまとめることができたと思います。レースにかなり集中して走り切ることができました。アンドレのペナルティも攻めた結果のことなので仕方ないと思います。次はトヨタのホームサーキットでの一戦ですから、さらにマシンの熟成を進め、また新たに気を引き締めて頑張ります。引き続き、応援のほど、よろしくお願いいたします。




 
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