2003フォーミュラ日本 第8戦 美祢 フライングスタートによるペナルティーで
大切なレースをふいにした間抜けなドライバーJ氏の言い訳。
土曜日の予選終了時に僕と僕のスタッフあとルマン側の2名のドライバー、そのスタッフ、まあ言えばルマンの皆が集まってミーティングをしていました。 議題は車のセッティングの話はもちろん土曜日に行われたF3決勝での謎のフライングペナルティーの事まで議題に上りました。 この時点ではペナルティーの件についてはそれほどまで重要視せずただ、今回フライングのチェックが厳しいから気をつけよう。 あと、今年使用しているローラはギアをニュートラルから一速に入れる際に少しタイヤが動いてしまうので赤信号が点くまでにギアを変えよう。 念のためにギアを入れるときはブレーキを踏もう、車が全く動かない状況を作り誤解が生じないようなスタートをしよう。 などフライングスタートについてドライバー3人が念には念を入れて話し合いました。 これはこの時だけで考えていたのではなく、三人のドライバー全員がとてつもない緊張に襲われるスタート時もデーターロガで確認済みなのですが、確実に一つずつこなしてスタートに挑みました。 結論から言います。 フライングは絶対していません。 赤信号が点いている間も動いてないしスタートのタイミングの問題だとしても問題はないし、僕よりも早く動き出している車があります。 今回のスタートを判断するオフィシャルは1台に2人ずつ付き一人が車を見て一人が信号を見て、信号が変わったら車を見ているほうの人の肩をたたくというものでした。 これでいいのか!?日本の最高峰のレースが!! 人によって反射神経は違うし、ましてやこのデジタル時代にこのアナログな方法。 これは人為的なミスはおこりますわ! これは競技長も認めていますけど・・・・。
それもふまえてレースですって。野球でもミスジャッジがあるやろ!やって。
起こってしまったからにはもう仕方ないです。 何を言っても何をしても一生僕の2003FN Rd8 美祢は帰ってきません。 でも今回の問題は、まずF3でも同様の問題が生じたにもかかわらずFNレースでも同じ問題を生じさせた事。 フライングのチェックをするオフィシャルの判断に個人差がある事を認知しているにもかかわらず、ペナルティーの判定がオフィシャルから上がってきた時点で競技長は映像確認もせずにペナルティーの判定を下してしまった事にあると思います。 僕とチームスタッフはレース後コントロールタワーに駆け上がりましたが、その場での競技団の反応、受け答えは僕たちを十分満足させるものではなかったし、この件がうやむやになり今後のレースに何も生かされなくなるような雰囲気を感じました。 そこで僕はこの件がうやむやになり、今後のすばらしいレースシーンがこのようなことで壊されたくないと思いこの文章を書きました。 レースをしていく上で他車との接触の解釈、競技ルールの解釈の仕方など競技団側とドライバー側いろんな問題が生じているのは事実です。 しかし事が起こった後、それを真剣に考え理解しあい次回につなげる仕組みさえ出来れば日本のレースはもっとすばらしいものとなり、見ているファンにももっとわかりやすいものとなると思います。 今後のこのような仕組みの改善を望みます。
それにしても今回の美祢はエンジンパワーを下げて燃費を稼ぎ、タイヤをいたわりノーピット作戦をしている車に、タイヤ交換、給油組みが追いついた時にブルーフラッグを振ったりって、その争いがこの美祢でのレースの見所なのにそんなことすら競技団側は理解できなかった!? 同一周回やろそれ!! あと、本山選手に対してのオレンジボールペナルティー?????? もちろんフライングスタートの解釈もおかしかった!! 僕たちドライバー側には理解できないことが多すぎたと思います。
最後にこれは僕の勝手な解釈ですが、多分僕のフライングスタートは、僕の審判員の目線に立つと僕とポールポジションの本山選手が重なって見え、本山選手が出遅れたため、僕がフライングしたように見えたんじゃないかな!?たまりません!!
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