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BBS Racing Shigekazu Juichi
 
 

●JGTC Rd.1 REPORT

 くもり空の下、午前中に行われた1回目の予選。
天気予報では午後は晴れ気温もあがるとの情報がはいってくる。 気温があがるとタイヤの消耗も早くなりグリップが悪くなるばかりか水温・油温等にも影響する。 レーシングカーは気温が低い方がタイムアップをのぞめるのだ。
従って午前中の予選から各車積極的にタイムアタックを始める。
 

Car No.6エッソウルトラフロースープラはマシンに慣れている脇阪寿一が、
コースイン、タイムアタックを始める。 5周目、1分26秒257で13位。
トップのMobil 1 NSXに約1秒離され、それ以上タイムアップしないまま1回目の予選を終えた。
「クルマはそれほど問題ない。ドライバーもバランスは、いいと言っている。」
土沼監督はそう言うが、ではなぜ?
空は晴れ、気温が一気に20度を超えた午後2回目の予選。
ドライバーは2人ともアンダーステアを訴え、全体的にタイムアップのないまま予選を終えた。

13番手からの苦しいスタートとなったエッソウルトラフロースープラのスタートドライバーは脇阪寿一。
9周目にはスカイラインGTRのエリックコマスをかわし、前方の6位集団をめざす。


  「ずっとタイヤがきつくて、とにかく前方の6位から11位の集団にとにかくついていけばピットインでなんとかなるかもしれないと思って必死に走っていました。
途中で周回遅れのポルシェにひっかかって1秒差がついたことだけが計算外でしたけど」寿 一

しかし、82周のレース中34周目、かなり早いピットイン。かなり早いピット作業で飯田章コースイン。
ニュータイヤとは言え、残り48周は飯田章にとって、さらなる試練となった。
中盤、各車ピットインを終えた時点で、エッソウルトラフロースープラは一気に4位にジャンプアップ。
ライバルもプレス関係者も観客も誰もが目を疑った。
早めにピットインしたため目立たなかったが、それほどまでに速いピット作業だったのだ。
曲がらないマシンと格闘としながら5位に順位を落とした飯田章に火がつく。

62周目から6位ドミニクシュワガーのNSXとテイル・トゥ・ノーズの接戦が続く。
しかし、飯田章のタイヤが徐々に悲鳴をあげはじめ、コーナーで仕掛けられるたびにリアがスライドしはじめる。
69周目、ついにかわされ、その後も後続に攻め立てられ、ほとんどタイヤがグリップしない状態となった飯田章は、
いかんともしがたく、10位に順位を落としてレースを終えた。

「今回はずっときつかった。スープラはいい感じで走ってしまうとリアタイヤが、早く消耗させてしまうので、ある所までいったらタイムをおさえながらバトルをしなければならない。 僕も序盤もっといけたけど、それがわかっていたからね。 アキラはその経験がないからしょうがないと思う。 今後もっと2人でミーティングしてそういうところを詰めていきたい。 でも今日は完璧なピット作業で一時は4位まで順位をあげることができた。 作戦は完璧に近かったし、あらためてやりがいのあるチームだと思う。」

  寿 一
 
 

 
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