レーシングドライバー　脇阪寿一 OFFICIAL BLOG

「自分でメディアを持ってモータースポーツの露出を増やす！」という観点で今年から立ち上げたニコ生放送(寿一の言いたい放題！)とYouTube（Channel 11）、オートスポーツWEBさんとニコ生放送のドワンゴコンテンツさんのご協力を頂きやって参りましたが、今回は新たにあのグランツーリスモ６でおなじみポリフォニー・デジタルさんの多大なるご理解ご協力を得て、新たな形の放送をニコ生でさせて頂きました。

きっかけは、普段のニコ生放送、オートスポーツちゃんねる「寿一の言いたい放題！」からくる訳ですが、ここで僕はニコ生放送に対してゲーム実況的な放送の人気を知るのです。

頭の中で電球が光りました。
一休さんで言う「チーン」ってやつです。

我々モータースポーツには、グランツーリスモというゲームがあるではないか！！しかもグランツーリスモと僕らが出場するスーパーGTには深いつながりがある！

我々“リアルレーシングドライバー”とバーチャルな世界のグランツーリスモとの融合、しかもグランツーリスモは“リアル“により近い、ゲームというよりはレーシングシミュレーターとして世の中に登場したもの。

ここで色々な要素、企画が頭の中で生まれました。
テーマは「リアルとバーチャルの融合」
その先には、何が“リアル“で何が”バーチャル”という未来に対して問題提議。
ここからのスタートでした。

まずグランツーリスモの製作元、ポリフォニー・デジタルさんの門を叩きました。
最初は、寺元さんの「うわっ、脇阪寿一来た！！何しに来んだ！？」からスタートだったと思います。（笑）オートスポーツWEB須長さんを始めスタッフの皆と、ドワンゴの笹間さん、徳村さんと、我々のこの放送に対する想い、そして描く未来について語らせて頂きました。
そしたら、これは本当にありがたい事ですが、そのポリフォニーさん側の反応が僕らの想像を遥かに超えてきたのです。
「やりましょう！」
「こんな事で来ます！」
「あんな事で来ます！」
「これはどうですか！？」
「あれはどうですか！？」

我々のテンションは急激にヒートアップ！！
今までスポンサーも居なくて、限られた突き詰めた予算の中で、それぞれが将来を夢見て持ち出しで放送していたような状態。
しかしながら、ポリフォニーさんのその気持ちに応えるためには、この規模での放送は失礼、なんとかしなければ、いや何とかしたいという想いが生まれました。その瞬間、皆の顔色が変わったのを僕は鮮明に覚えています。
結果、放送機材や色々なものはいつも以上に自腹を切ってもらって集め、土台はまだまだ足らないですが、ある程度の機材、環境、設備はそろいました。

次に僕はまず放送の骨格を決めるべくゲストの選定に入りました。
舞台はグランツーリスモ６、しかもグランツーリスモの総本山、ポリフォニー・デジタル東京スタジオからの放送は決まっていました。
キーワードは、「リアルとバーチャルの融合、何がリアルで何がバーチャル！？」
リアルなレーシングドライバーが欲しい、しかも影響力のある人、速い人、託せる人。
そして、グランツーリスモ６をする訳で、その実況も本物が欲しい。
番組を回すMC、これは僕が信頼している人が欲しい。
協力してくださる方々の気持ち頑張りに応えようとすればするほど、出演者のギャラが高騰してしまうわけで・・・。
それはそうです。
そういうものなんです。
我々には限られた持ち出しの予算しか無く・・・
僕はダメもとでそれぞれに連絡しました。
まずは日産の本山哲選手、ホンダの道上龍選手。
彼らは僕と２０年近く比べられ、争ってきたライバルであり誰よりも尊敬する、共に一時代を過ごした選手。どうしてもこの放送で僕のそばに居てほしかった。
そして横溝選手。
彼は普段から僕のそばに居る事が多く、良いも悪いも僕の影響を受けていると思う。その中で自分の立場でできる事、モータースポーツの発展に向けて努力している姿を僕は知っていたし、この放送もそばで色々な事を体感させたかった。継承という意味もあるしね。
しかも横溝には小暮選手という親友！？モータースポーツ界の隠れた秘密兵器が居る。彼を例えるならば、バカ速いとか、理解不能とか・・・そのような言葉がついてくるレーシングドライバーが認めるスピードスター的な逸材。
そして忘れたらいけないのが、僕のスーパースター、ドリフトキング土屋圭市選手。僕にエンターテイメントを教えた師匠。影響力抜群。
ここまで来ると、もう止まらない。
ドライバーをここまで集めたら、実況も本物が欲しい。
それはもちろん「やっても〜〜〜たぁ〜〜！」でおなじみピエール北川さん。
彼の声＝レース、その存在。彼が話せばグランツーリスモ６というバーチャルがリアルに変わる！何がバーチャルで何がリアルか解らなくなる！！
そしてこのメンツをまとめられ、一喝する実力もあるMCは今井優杏さん。
彼女はレクサスのステージから、各販売店のイベントに至るまで、僕が進行を考えないで好き勝手させてもらえる数少ない実力者。どうしても彼女の手助けが欲しかった。
最後になりましたが、オートスポーツWEBと言えばこの人、「寿一の言いたい放題！」と言えばこの人、桃原美奈さんこと、ももんが！
この人が醸し出す「ふぁ〜」っていう雰囲気に、ゆる〜い、そしてゆっくりな喋り口に癒された人数知れず・・・。

この方々、スケジュールの空きだけ確認して、即OK下さいました。
ギャラもほぼ無いのに・・・。
「何やおもしろそう！」
「寿一がやるなら！」
「俺でよければいつでも協力する！」
「なっ、何ですか！？寿一さんやるなら行かなきゃまずいですよねぇ！？」
「残念、その日筑波だわ。夜なら良いけどね・・・。夜！？行くよ、行く！ニコ生ってあの画面に文字出るやつだろ！？あれおもしろいもん！！しかも寿一だろ！？」
「良いよ。レースクイーン付きならね！」
涙出そうになりましたわ。
それぞれ言い回しは違えど、気持ちは一つだったと思います。
だからほんまに気持ちでレースクイーン用意したりました！
そう言った人にだけ。
あべみほちゃんという凄い凄い魔性の女性を。

そしたら今度はポリフォニーサイド。
グランツーリスモの日本チャンピオンYAM選手を呼んでおきます。
そしてあのポリフォニー・デジタル山内代表まで来て頂ける事が決まりました。

話を聞きつけた国際モータージャーナリスト、ピーター・ライオンさんまで。

本当に本当に感謝です。


このようにして放送が始まりました。
正直、それぞれのスケジュールもあり、十分な打ち合わせもできない中での放送スタート。不安はありましたが、皆の身持ちが入っているのでできました。

途中はその時々の空気にあわせて番組が進化！？脱線！？順応！？していく訳です。
オートスポーツWEB平野が寝ずに作成したある程度！？分厚い台本があるのに！

そして生まれた伝説になるであろう
「トゥデイ&８６選手権」
トゥデイ道上
ポリポリ小暮
そして本物のレーシングカーに乗せたくなるぐらいの実力を発揮したヤムちゃん（土屋圭市命名）ことYAM選手。
今後逆な融合もあっていいよね。
バーチャルのチャンピオン、リアルに乗る！！みたいに。

放送内容は見てない人にはごめんなさい。
でも全部は無理ですけど、グランツーリスモ６での対決、そのリプレイ画像をそのうちオートスポーツちゃんねると、僕のChannel 11にアップしますからそれを見て下さいね！


反省点は山ほどあります。
放送終わってからも不安で不安で居ても立ってもいられなくなりました。
意味もなく電話して相手の温度感確かめたりね。
誰かに失礼は無かったか！？
それぞれの良さを出せたか！？
スタッフは気持ちよく仕事できたか！？
これで未来をつくれるのか！？
俺は何かを彼らに返せるのか！？
僕が無理に人を動かしてしまってないか！？
うちのスタッフはちゃんと付いてきているか！？
もういっぱい。


嬉しかった事は・・・
少ないけど・・・
出演者の笑顔かな。
終わってからも帰ろうとしなかったよね。


さてここからが勝負です。
とにかくやってみた。
これで終われば元も子もない。
メジャースポーツなら誰かがその後やってくれるのかな！？
我々のレース界は違うから、これをどう活かすか！？
未来にどうつなげるか！？
皆に何を返せるか！？
それを構築しなくてはならない。

僕の良き理解者に教わったキーワード
“何でも自分で”
これを実践して未来をつくる。

頑張らねばね！！



最後になりましたが、ご視聴頂きました皆様、そしてご協力ただ来ました皆様、仲間達、本当に本当にありがとうございました。

これからまた新たな道の始まりです。

感謝。




2014年9月3日19時から放送
オートスポーツちゃんねる「寿一の言いたい放題！」プレゼンツ
ニコ生「スーパーグランツーリスも選手権第１戦 in FUKAGAWA」放送終了後データ

2014年9月4日14時時点
来場者数：55960人
コメント数：65,649
予約数：6,902

放送終了後アンケート
１とても良かった　　　 96,6%
２まぁまぁ良かった 2,3%
３ふつうだった 0,4%
４あまり良くなかった 0,2%
５良くなかった 0,5%