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●S耐久 Rd.5 REPORT


今回は24時間レースという事で、レースは3人でまわしました。 とは言っても、寿一選手はF−Nとスケジュールが重なり参戦出来ないので、助っ人としてJGTCやルマン24時間でも活躍している西澤和之選手に参加してもらいました。 殆どのチームは4人体制ですが、”楽”より”達成感”重視で3人となりました。 僕達と西澤選手とは公私ともに仲良くさせてもらってるので、この様なレースで大切なコミュニケーションはバッチシ!

予選は僕がアタックし、クラス4番手。 練習中からレースを見据えてちょっとアンダー方向にセットしてたんですが、いざアタックしてみると予想以上にフロントのグリップが来ず、おまけにクリアラッ プも取れず大失敗。レースは僕がスタートを担当。 本当はヒロミさんに行ってもらいたかったけど、 『ちょっと落ち着いた所で走り出したい。』という事で・・・。

24時間レースという事で、チームからも”セーブして!”とやいやい言われてたんですが、いざスタートしてみると、これが結構みんな激しい! そんな訳でギヤとかは労わりつつ攻めてタイヤのタレなんかを見る事にしたらタレにタレ、頑張ったらダメな事が判明!
この時点で『セットをアンダーに振り過ぎたんちゃうかぁ』と後悔・・・。 途中、早くも一台がトラブルでピットイン。 その後、予定通り燃費いっぱいいっぱいの2時間チョットを走りヒロミさんに交代。 
そーそー、ちょっとアルテッツァの暑さをナメてて、クールスーツを着ずに走った僕はちょっと暑かって、次から着る事を決心。 
ナメたらアカン! 次回からはナメネコ免許も携帯します。 ・・・。 
その後、ヒロミさんのペースは正直言ってヒロミさんの実力以下でした。 これは以前にクラッシュでこの24時間レースを終らせてしまったというプレッシャーや最後まで車を持たせようとする気持ちの表れやったと思います。 僕のモチベーションは逆に上昇!・・・てなわけで、次に備えて寝る事に。

今回、チームはピット裏の裏にベッドルーム設営してくれたんで助かりました。
画像でも紹介してますが、なかなか居心地良い! 
レースウィークに、簾、カーテンなども付けて、PS2(睡眠を奪う機械)、オーディオ(テンションを上げ過ぎる機械)、アブトロニック(ヒロミさん用)、などなど完備!
部屋に帰ると出番を次に控えた西澤さんが自分のデジカメ画像を見て不敵な笑顔。
恐くなった僕は福山雅治カバーの中島みゆき”ファイト”を熱唱! すると西澤選手、
『なんで走り終わったお前がテンション上げんだよぉ〜!  静かに寝ろよぉ〜!!』と
怒られたんで素直に寝るふりをして横目で見てみると、また・・・笑ってた・・・。 恐るべし! 

時間は経ち、ヒロミさんから西澤さんへ交代。 この後すぐに、また一台トラブルでピットイン。
僕達は3位に浮上! 帰ってきたヒロミさんは結構疲れたみたいでしたが、簾越しにある観客に、
『あぁ〜、ヒロミだぁ! へばってる! へばってるぅ〜!!』と言われ
たのがカチンと来たらしく、即、アブトロニック! 恐るべし! 
その後、ヒロミさんと僕は夕食を取ることに。 また画像でも紹介してますが、
ピット裏には”クラフト”メンテナンスの3チーム合同のケータリングテントがあり、その大きさはなんと48人が一度に座れる程! メニューもイタリアン中心に数時間毎に変わるし、言う事なし! 夕食もそこそこに、今度はちゃんとクールスーツも着て、西澤さんから僕へ交代。 
乗り込んで全ての交代手順を終え、クールスーツのジャックを挿そうと思ったら、
刺・さ・ら・な・いぃ〜!! 間違えてGT用を着ていた様で、2本のホースを束ねてるステーの間隔が車体側と合わず刺さらない! 何度かステーにぎりぎりチョップをしてみましたがダメで断念、残念。 
ま、夜間走行という事で問題はありませんでしたが・・・。 午後11時?頃を過ぎたあたりから霧が出始め視界は最悪。 結構みんなペースは落ちていったんですが、僕はというと路面温度が下がりタイヤのフィーリングも良くなり、日中は不発やったセットも完璧にはまり、ここにきてベストラップ連発! 監督からは、『そんなタイム要らないよぉ〜!』と無線が飛んで来るんですが、ちゃんと車は労わってました。 それでけ夜に車が決まってたという事でしょう! 走りに余裕が出来ると更に次の事も考えられるもので、『ヒロミさんと西澤さんって、ちゃんと寝てますかぁ〜!? 消灯ぉ〜!!』とPS2で対戦してるであろう2人に無線で伝言を・・・。 
格言”難しいセッティング、24時間いつかははまる!”
そうこうしてる間に1時間経過。ここで更に霧が濃くなりペースカーが入る。 ここで僕はピットインし再給油し、ラップロスなくコースへ戻る。 何故かと言いますと、規則で1人のドライバーは連続して4時間以上乗ってはダメで、アルテッツァのガス満の可能走行時間は約2時間15分。
ここらを考え、僕でこのパートをペース良く引っぱる為のピットインでした。 その後、僕のこのパートも3時間を過ぎたあたりで、またまた霧が! 僕はまたペースカーが出ると思ったんで、
『ヒロミさんを起こしといて下さい!』と無線を入れ、いつでも交代出来る体制に・・・。
その後、予定より3周前にやっぱりセーフティーカー導入。 ここでヒロミさんに交代。
この夜の数時間、僕達より効率よくピット作業をやったチームは無いと思います!まさにミラクル!!
ヒロミさんがピットアウトしてからも状況は好転せず、結局、このレース始まって以来の中断。
約5時間の中断後、レースが再開されたのは午前7時。その後、ヒロミさん〜僕〜西澤さん〜僕と連携。
前後に差の有る3位走行中やったんで、残り20分でリーダーのヒロミさんへ! 交代時、僕はヒロミさんは”ガチガチ”かなぁ!?と思い、色々と贈る言葉を選んでたんですが、ヒロミさんは冷静に、
『シゲ! (車載カメラの)スイッチ入ってる?』と一言。 冷静! 恐るべし! 芸能界!! 
ゴール直前、4台のアルテッツァが並んでパレード状態に! ほんで、ゴ〜〜〜ル!
 ヒロミさんは約束通り泣いてはくれなかったけど、喜んでくれてたんで本当にホッと一息でした。 今回は本当にチーム全体の雰囲気も良かったし、1人1人がキッチリと仕事をしてたのが結果に繋がったんやと思います。 
めでたし! めでたし!!
薫 一
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BBS Racing Shigekazu Juichi