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●JGTC Rd.8 REPORT

いよいよ、JGTCの最終戦、そして今季の最終レース、第8戦 鈴鹿となりました。 
まず金曜日のフリー走行は、走り出しから車のバランスが上手く取れてなくて結構大変で、
しかも、予選、決勝に向けてのタイヤ選びなども進めないといけないんで難しい一日となりました。
まぁ、鈴鹿は他のサーキットに比べてダウンフォースも非常に重要なんで、’01スープラを使う
僕達には難しいのはテストの段階で予想されてた事。 でも、エンジン、タイヤを含めたチーム全体が
諦めてる訳じゃなく、色んな事にトライはしていった。 ダンロップは今回、また新たなスペックの
タイヤを持ち込んでくれたけど、時間の限られた中でセットが決まらず、完璧にタイヤを評価してあげる事が出来ず、今までの実績を元にチョイスする事になった。 何でもそうやけど、メーカーが頑張って作って来てくれた物は、出来るだけ実戦投入してあげたいと僕は思うんで、こういう時は残念に思うけど、これもレースを進める上で重要な判断の一つとして仕方ない。 結局、色々と不安を残したまま・・・。 

土曜日、予選。 何回やっても、この朝のアタックはちょっと変な感じ・・・。 なんせ、朝、いきなりのアタックやからね。 しかも、2セットの内の1セットで、『肩ならし・・・』ってもんとちゃうからね。 セットアップに不安は残ってたけど、データを元に色々と進めてくれてるんで、いらん事は考えないでおもっきしアタックしたら、58秒1! 金曜日は、2分1秒がベストやったんで、コンディションの好転を加味したとしても飛躍的進歩と言える。 『結構ポジションアップしたんかなぁ。』
とピットに戻ったら、15番手! トップを見ると寿一の55秒8!! もう、『はぁ〜!?』って感じ・・・。 とにかく、まだまだ問題点はあったんで、それを伝えて午後に臨むも、57秒9がやっとで、16番手。 でも、僕のアタックも含めて、完璧は無いけど上手く纏めれたし・・・。 良く考えると、去年のポールタイムは58秒台で、これでもレコード更新はしてる訳で、ギリギリの所には来れてたのかなと・・・。 思い起こせば、58秒台に入ってから、セッティング変更を進めてメリットがあっても、デメリットが必ず付いてきたし・・・。 自分としても、美祢と同じかそれ以上のアタックが出来たと思うしね。 

日曜日、朝のフリー走行で、#22の本山くんに会った。 後ろから1周見てたけど、丁寧な乗り方をする人が結構車を動かしてたんで、『こらぁ〜、GT‐R勢は落ちてくるな。』と予想してて、そこを上手く上がってポイント圏内へ!というのが決勝前の理想やったんですが・・・。 
僕がスタートで、いざレースが始まると10周もしない内からリアタイヤがブローしグリップダウン。
もうコース上に留まるのが精一杯な状況になり、理想のレースは超オーバーステアで遥か彼方へ。 
他のタイヤメーカーでも緊急のピットインなどが見られたけど、空力が進歩し、タイヤにも大きな負担の掛かる現在のGTのシビアさを象徴してる出来事やと思う。 トータルタイムを考えて、僕もチームに2ストップへの変更を提案したけど、『我慢!』の指示。 確かにあの状況では、どっちにしてもポジションアップは他力本願やし、悪い点を完全に出し切り、それを改良して行くのも、来年に向けて意味があると考え納得して走り続けたけど、本当に大変やった。 

その後、正彦さんに交代。 ここでメカニックは、今年で一番の作業で送り出してくれて、ピットワークでポジションアップ! 12位でゴールとなりました。 
今シーズン、なかなか前でレースが出来ず、圧倒的に悔しい事の方が多かったけど、これが良い刺激になって来年に繋がれば、と思ってます。 そうすれば、喜びもより大きくなると思うんで・・・。 応援して下さった皆様、チームスタッフ、関係者の皆様、1年間、有難う御座いました! それでは、また来年!!

追伸 寿一くん、タイトル獲得、おめでとう!

薫 一

 

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BBS Racing Shigekazu Juichi